2026/09/07
レーザー
シミが取れない原因とは?考えられる理由と治療方法
はじめに
「シミ取りレーザーを何度も受けているのに消えない」「一度薄くなったのに、また同じ場所が濃くなった」「レーザーを繰り返せばいつか取れる?」
シミ治療というと、「レーザーを当てればシミが取れる」というイメージを持つ方も多いかもしれません。
しかし、シミにはさまざまな種類があり、すべてのシミに同じレーザーが適しているわけではありません。
何度治療しても改善しない場合、単純にレーザーの回数が足りないのではなく、シミの種類や治療方法が合っていない可能性があります。
この記事では、何度レーザーをしてもシミが取れない原因や、治療を繰り返す前に確認したいポイントについて解説します。
当院のシミ取りレーザーの種類と詳細は下記をご覧ください。
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シミはレーザーを当てれば必ず取れる?
シミ取りレーザーは、メラニン色素に反応するレーザーを照射し、シミを改善する治療です。
特に境界が比較的はっきりした老人性色素斑などでは、レーザーによる改善が期待できます。
しかし、顔にある茶色い色素斑がすべて同じ種類のシミとは限りません。
肝斑やそばかす、炎症後色素沈着などが混在していることもあり、それぞれ適した治療方法が異なります。
そのため、「取れなかったからもう一度強く照射する」という考え方が適切とは限りません。
原因
そもそもシミの種類が違う
レーザーを繰り返しても改善しない場合、まず確認したいのがシミの種類です。
一般的に「シミ」と呼ばれるものには、老人性色素斑、肝斑、そばかす、炎症後色素沈着などがあります。
見た目が似ていることもありますが、発生する原因や適した治療方法は異なります。
例えば、老人性色素斑に適したスポット照射を、別の種類の色素斑に繰り返しても、期待した効果が得られない可能性があります。
まずは「何のシミを治療しているのか」を見極めることが重要です。
肝斑が混在している
頬骨周辺などに左右対称に広がる薄茶色の色素斑は、肝斑の可能性があります。
肝斑は紫外線だけでなく、ホルモンバランスや摩擦など複数の要因が関係すると考えられており、一般的なシミと同じように治療できるとは限りません。
また、老人性色素斑と肝斑が同じ場所に混在しているケースもあります。
この場合、目立つシミだけを見て強いレーザーを繰り返すと、肝斑が濃くなり、「シミ取りをしたのに余計に目立つようになった」と感じることがあります。
肝斑が疑われる場合には、肌全体の状態を確認しながら治療方法を選ぶ必要があります。
レーザー後の炎症後色素沈着が残っている
シミ取りレーザーを受けた後、一度シミが薄くなったにもかかわらず、しばらくして同じ場所が茶色くなることがあります。
これは元のシミがそのまま残っているのではなく、レーザーによる炎症をきっかけに「炎症後色素沈着」が起こっている可能性があります。
炎症後色素沈着は、肌が刺激を受けた後にメラニンが増えることで生じます。
この状態を「シミが取れていない」と判断してすぐに再照射すると、さらに炎症を起こし、色素沈着が長引く可能性があります。
治療後の経過を見ながら、元のシミなのか色素沈着なのかを判断することが大切です。
シミの色素が一度で取り切れない
シミの濃さや大きさ、深さによっては、一度のレーザー治療ですべての色素を除去できないことがあります。
一回で改善するシミもあれば、複数回の治療が必要になるケースもあります。
ただし、回数を重ねれば必ず取れるというわけではありません。
同じ場所へ短期間に何度も強いレーザーを照射すると、肌への負担が大きくなり、炎症後色素沈着などのリスクも高まります。
残っている色素の状態を確認しながら、適切な間隔で治療することが重要です。
薄いシミでレーザーが反応しにくい
意外かもしれませんが、濃いシミより薄いシミの方が治療しにくいケースがあります。
シミ取りレーザーはメラニン色素に反応するため、色素が薄い場合には十分な反応が得られないことがあります。
「あと少しだけ残っているから、もっと強く照射すれば取れる」と考えてしまいがちですが、出力を上げれば必ず改善するわけではありません。
肌の色とのコントラストが少ない薄いシミでは、別の治療方法を検討した方が適している場合もあります。
紫外線や摩擦の影響が続いている
レーザーでシミを改善しても、その後の紫外線対策やスキンケアが不十分であれば、新たな色素沈着が起こる可能性があります。
特にレーザー後の肌は一時的に敏感になっているため、紫外線対策は重要です。
また、シミを気にして強く洗顔したり、クレンジングでこすったりすることも肌への刺激になります。
治療だけでなく、紫外線や摩擦などシミを悪化させる要因を減らすことも必要です。
「同じ場所にシミが戻った」ように見えることもある
シミ取り後に同じ場所が再び茶色くなった場合、「シミが再発した」と感じることがあります。
しかし、実際には元のシミが残っている場合、炎症後色素沈着が起きている場合、新たな色素沈着が形成された場合など、複数の可能性があります。
見た目だけでは判断が難しいこともあるため、すぐに同じレーザーを照射するのではなく、現在の状態を確認することが重要です。
シミ治療は回数より「診断」が重要
何度レーザーをしてもシミが取れない場合、「もっと強くする」「回数を増やす」ことが解決策とは限りません。
特に重要なのが、治療前の診断です。
老人性色素斑なのか、肝斑なのか、炎症後色素沈着なのかによって治療方法は変わります。
さらに、複数の種類が混在している場合には、治療する順番を考える必要があることもあります。
同じ治療を繰り返す前に、なぜ改善していないのかを一度見直すことが重要です。
シミに合わせて治療方法を使い分ける
シミ治療では、すべての色素を一つの治療方法で改善しようとするのではなく、状態に合わせて治療を選択します。
境界がはっきりした老人性色素斑にはスポット照射、細かなシミやそばかすが広範囲にある場合にはIPLなどが選択肢になります。
肝斑では、内服や外用、低出力でのレーザー治療などを検討することがあります。
また、炎症後色素沈着の場合には、すぐに追加照射をせず、肌の回復を待つことが適しているケースもあります。
「シミを見つけたらレーザーを当てる」のではなく、その時の肌状態に合わせて治療方法を選ぶことが大切です。
まとめ
何度レーザーをしてもシミが取れない場合、単純に治療回数が足りないとは限りません。
そもそもシミの種類が違う、肝斑が混在している、レーザー後の炎症後色素沈着が残っている、シミが薄くレーザーが反応しにくいなど、さまざまな原因が考えられます。
その状態で同じレーザーを繰り返すと、かえって色素沈着などにつながる可能性もあります。
シミ治療で大切なのは「何回レーザーを当てるか」ではなく、まずシミの種類と現在の肌状態を見極めることです。
なかなか改善しない場合には同じ治療を繰り返すのではなく、一度原因を見直し、自分のシミに合った治療方法を選択することが重要です。
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この記事の監修者
院長
篠﨑 智公
2014年、福岡大学医学部医学科卒業。形成外科・美容外科専門医。たるみ治療、豊胸をはじめ、幅広い美容施術を得意とし、患者一人ひとりに寄り添った丁寧なカウンセリングに定評がある。