傷跡修正

形成外科専門医による、傷跡をできるだけ目立たなくする治療

傷跡修正は、手術や事故、けが、やけどなどによって残った傷跡を、できるだけ目立ちにくくするための治療です。
傷跡には、幅が広がったもの、赤く盛り上がったもの、へこんだもの、皮膚が引きつれたものなど、さまざまな種類があります。
それぞれ原因や皮膚の状態が異なるため、適切な治療方法を選択することが重要です。

当院では、日本専門医機構認定の形成外科専門医が傷跡の状態を丁寧に診察し、切除・再縫合などの形成外科的な技術を用いて、自然で目立ちにくい仕上がりを目指します。

傷跡の種類

幅が広がった傷跡(幅広瘢痕)

傷が治る過程で皮膚に張力がかかると、傷跡が横方向へ広がり、太い線状に残ることがあります。
このような場合は、傷跡を切除して形成外科的な縫合を行うことで、より細く目立ちにくい傷跡へ整えることが期待できます。

盛り上がった傷跡(肥厚性瘢痕)

肥厚性瘢痕は、傷が治る過程で瘢痕組織が過剰に形成され、赤く盛り上がった状態です。
傷の範囲内にとどまることが特徴で、時間とともに改善する場合もあります。
状態によっては、ステロイド注射や圧迫療法、外科的治療などを検討します。

ケロイド

傷の範囲を超えて広がる瘢痕

ケロイドは、もともとの傷の範囲を超えて瘢痕組織が増殖する状態です。
赤みや盛り上がりに加え、痛みやかゆみを伴うことがあります。
切除だけでは再発する可能性が高いため、注射や圧迫療法、放射線治療などを含めた慎重な治療計画が必要です。

へこんだ傷跡(陥凹性瘢痕)

傷が治る過程で皮膚や皮下組織が不足したり、内部で癒着が生じたりすると、傷跡がへこんで見えることがあります。
凹みの深さや癒着の状態によって、外科的な修正やレーザー治療などを検討します。

引きつれた傷跡(瘢痕拘縮)

傷跡が収縮することで、周囲の皮膚が引っ張られ、つっぱりや変形が生じることがあります。
特に関節周囲や口元、目元などでは、見た目だけでなく動きに影響する場合もあります。
このような傷跡には、Z形成術などを用いて皮膚の張力を分散させ、引きつれの改善を目指します。

傷跡修正の治療方法

傷跡修正にはさまざまな方法があり、傷跡の種類や大きさ、深さ、部位などによって適した治療が異なります。

切除・再縫合

目立っている傷跡を切除し、周囲の皮膚を丁寧に縫い合わせる方法です。
傷跡が太く広がっている場合や、縫合跡が不整になっている場合などに適しています。
形成外科では、皮膚の表面だけでなく、深い層にある真皮を縫合することで、傷にかかる張力を分散させる方法があります。
皮膚の内部から傷を支えることで、術後に傷跡が広がるリスクをできるだけ抑え、細く目立ちにくい傷跡を目指します。

Z形成術

Z形成術は、傷跡の周囲をZ字状に切開し、皮膚を入れ替えることで傷跡の方向や張力を調整する方法です。
直線状の傷跡による引きつれを改善したり、皮膚の緊張を分散させたりする目的で使用します。
傷跡の方向を変えることで、周囲の皮膚のしわやラインになじませ、目立ちにくくする効果も期待できます。

W形成術

W形成術は、傷跡をジグザグ状に切除・縫合する方法です。
長い直線状の傷跡を細かく分割することで、傷跡の輪郭を周囲の皮膚になじませ、視覚的に目立ちにくくすることを目指します。
特に、皮膚のしわの方向と一致しない直線状の傷跡などで検討される方法です。

レーザー治療

傷跡の赤みや凹凸、肌の質感などに対して、レーザー治療が適している場合があります。
フラクショナルレーザーなどは、皮膚に微細な刺激を与えて組織の再構築を促し、傷跡の凹凸や質感の改善を目指す治療です。
ただし、深い傷跡や強い引きつれなどはレーザーだけでは十分な改善が難しい場合があります。

アドバテックスレーザー
CO2フラクショナルレーザー

ステロイド注射

肥厚性瘢痕やケロイドなど、盛り上がった傷跡に対して行う治療です。
ステロイドを瘢痕組織へ注入することで、過剰な炎症や瘢痕組織の増殖を抑え、盛り上がりや赤み、かゆみなどの改善を目指します。
効果には個人差があり、複数回の治療が必要になる場合があります。

当院で行なっている治療法

治療方法主な対象特徴注意点
切除・再縫合幅広い傷跡、不整な縫合跡傷跡を切除し、細い線状の傷跡へ整える新しい傷跡が残る
Z形成術引きつれ、瘢痕拘縮傷跡の方向を変え、張力を分散する傷跡の形や長さが変わる
レーザー治療赤み、浅い凹凸、質感の変化切開せずに傷跡の改善を目指す複数回必要になることがある
ステロイド注射肥厚性瘢痕、ケロイド盛り上がりやかゆみを抑える皮膚の萎縮や陥凹のリスクがある

傷跡修正が選ばれる理由

1.目立つ傷跡をより自然な状態へ

傷跡修正では、太く広がった傷跡や不整な縫合跡などを、より細く自然な状態へ整えることを目指します。
完全に傷跡を消すことはできませんが、周囲の皮膚になじむように修正することで、見た目の改善が期待できます。

2.傷跡の種類に合わせた治療が可能

傷跡には、盛り上がり、凹み、引きつれ、赤みなどさまざまな状態があります。
傷跡の原因や深さ、皮膚の状態を確認し、それぞれに適した方法で改善を目指します。

3.見た目だけでなく引きつれにも対応

傷跡によって皮膚が引っ張られると、つっぱり感や動かしにくさが生じることがあります。
Z形成術などの形成外科的な技術を用いることで、見た目だけでなく皮膚の動きや引きつれの改善も目指せます。

4.過去の手術による傷跡も相談可能

美容整形や外科手術、帝王切開などによって残った傷跡も、修正の対象となる場合があります。
傷跡の状態や過去の手術内容を確認し、再手術によって改善が期待できるかを慎重に判断します。

当院の傷跡修正へのこだわり

形成外科専門医による精密な傷跡修正

傷跡修正は、単純に傷跡を切除して縫い直せばよい手術ではありません。
皮膚の構造や血流、傷の治癒過程、瘢痕が形成される仕組みを理解したうえで、適切な治療を行う必要があります。
当院では、日本専門医機構認定の形成外科専門医が診察・治療を行い、形成外科の専門的な知識と技術を活かして、できるだけ目立ちにくい傷跡を目指します。

皮膚の張力を考慮した丁寧な縫合

傷跡が太く広がる原因のひとつに、皮膚にかかる張力があります。
当院では傷跡の位置や皮膚の厚み、周囲の組織の状態を確認し、必要に応じて真皮縫合などを用いながら、傷にかかる負担をできるだけ抑えるよう配慮します。
表面だけでなく皮膚の内部まで考慮した縫合によって、長期的な仕上がりを重視します。

傷跡の方向や周囲の皮膚まで考慮

傷跡は、細ければ必ず目立たなくなるわけではありません。
顔や身体には皮膚のしわや張力の方向があり、傷跡がその方向と一致しているかによっても見え方が変わります。
当院では傷跡の位置や方向、周囲の皮膚の状態を考慮し、必要に応じてZ形成術やW形成術などを検討することで、自然な仕上がりを目指します。

傷跡の状態に応じた適切な治療選択

傷跡によっては、外科的に切除するよりも、レーザー治療や注射治療などが適している場合があります。
特にケロイドや肥厚性瘢痕は、安易に切除すると再発や悪化につながる可能性があるため、慎重な判断が必要です。
当院では傷跡の状態を丁寧に診察し、外科的な修正が必要か、ほかの治療が適しているかを見極めたうえで治療をご提案します。

施術の流れ

1.カウンセリング・診察

傷跡ができた原因や時期、これまでの治療歴などを確認します。
傷跡の幅や深さ、赤み、盛り上がり、凹み、引きつれなどを診察し、適切な治療方法を検討します。

2.治療方針・デザイン

傷跡の位置や大きさ、周囲の皮膚の状態を確認し、切除する範囲や縫合する方向などを細かくデザインします。
必要に応じて、Z形成術やW形成術などの術式を検討します。

3.麻酔

切除・再縫合を行う場合は、局所麻酔などを使用し、痛みに配慮しながら施術を行います。

4.手術

術前のデザインに沿って傷跡を切除します。
引きつれがある場合には、必要に応じて周囲の組織を調整し、皮膚の張力を分散させます。
皮膚の状態に合わせて真皮縫合などを行い、傷にかかる張力をできるだけ抑えながら丁寧に縫合します。

6.アフターケア

施術後の傷の状態を確認し、必要に応じてテープ固定などを行います。
傷跡が安定するまでの経過や日常生活での注意事項についてご説明します。

よくある質問

傷跡を完全に消すことはできますか?

傷跡を完全になくし、元の皮膚と同じ状態に戻すことは困難です。
傷跡修正では、幅や形、凹凸、引きつれなどを改善し、できるだけ目立ちにくい状態へ整えることを目指します。

傷跡修正をすると、また新しい傷跡ができますか?

切除・再縫合では、もともとの傷跡を切除して新しく縫合するため、線状の傷跡が残ります。
ただし、形成外科的な縫合によって傷跡の幅や形を整え、以前より目立ちにくくすることが期待できます。

何年も前の古い傷跡でも修正できますか?

はい。数年から数十年前の傷跡でも、状態によっては修正できる場合があります。
傷跡の大きさや深さ、皮膚の状態などを確認し、改善が期待できる方法をご提案します。

他院で受けた美容整形の傷跡も修正できますか?

はい。二重整形やフェイスリフト、脂肪吸引など、美容整形後の傷跡も修正の対象となる場合があります。
ただし、傷跡の状態や過去の手術内容によって適応が異なるため、診察のうえで判断します。

ケロイドも手術で治せますか?

ケロイドは切除だけでは再発する可能性が高く、手術が必ずしも最適とは限りません。
状態によってはステロイド注射や圧迫療法などを行い、必要に応じて手術とほかの治療を組み合わせることがあります。

傷跡修正はいつから受けられますか?

一般的には、傷跡の炎症が落ち着き、ある程度成熟してから修正を検討します。
傷跡ができてから6か月~1年程度を目安とすることもありますが、強い引きつれや機能障害がある場合などは早期に治療を検討することもあります。

傷跡修正後はどのくらいで目立たなくなりますか?

術後しばらくは赤みや硬さが残ることがありますが、時間の経過とともに徐々に落ち着いていきます。
傷跡の成熟には6か月~1年程度かかることが多く、部位や体質によってはさらに時間が必要です。

顔の傷跡も修正できますか?

顔の傷跡も修正の対象となります。
顔は部位によって皮膚の厚みやしわの方向が異なるため、周囲の皮膚や表情の動きまで考慮して治療方法を検討します。

レーザーと手術はどちらがおすすめですか?

傷跡の状態によって異なります。
赤みや浅い凹凸などにはレーザーが適している場合がありますが、幅広い傷跡や強い引きつれなどは外科的な修正が適していることがあります。

傷跡修正は保険適用になりますか?

傷跡によって関節の動きが制限されるなど、機能的な問題がある場合には保険診療の対象となることがあります。
一方、見た目の改善を主な目的とする傷跡修正は自由診療となることが一般的です。
適用については傷跡の状態や治療内容によって異なります。

こんな方におすすめ

  • 過去の手術の傷跡が気になる
  • 美容整形後の傷跡を目立ちにくくしたい
  • けがや事故による傷跡が残っている
  • 傷跡が太く広がってしまった
  • 傷跡が赤く盛り上がっている
  • へこんだ傷跡や凹凸が気になる
  • 傷跡によって皮膚が引きつれている
  • 帝王切開や外科手術の傷跡を改善したい
  • 以前に傷跡修正を受けたが、仕上がりに満足していない

料金

施術料金は全て税込表記です。

          • 傷跡修正

            • 切開 2cmから

              通常

              ¥165,000-

          • 皮弁形成術併用

            • 通常

              ¥55,000-

基本情報

施術時間

約30~90分(傷跡の大きさ・術式によって異なる)

ダウンタイム

切除・再縫合による傷跡修正では、術後に腫れ、赤み、内出血、痛み、つっぱり感などが生じることがあります。大きな腫れや内出血は1~2週間程度で徐々に落ち着きますが、傷跡の赤みや硬さは数か月続く場合があります。

傷跡は時間の経過とともに徐々に成熟し、最終的な仕上がりの評価には6か月~1年程度、場合によってはそれ以上かかることがあります。

副作用・リスク

腫れ、むくみ、内出血、赤み、痛み、出血、感染、血腫

注意事項

【手術当日】

施術当日は飲酒、激しい運動、長時間の入浴やサウナなど、血行を促進する行為をお控えください。傷口を強くこすったり、引っ張ったりせず、医師の指示に従って安静にお過ごしください。

【手術後】

傷跡が安定するまでは、患部に強い張力がかかる動作やマッサージを避け、必要に応じてテープ固定や紫外線対策を継続してください。強い痛みや腫れ、赤み、出血、熱感などが続く場合は、速やかにクリニックへご連絡ください。

治療が受けられない方
  • 妊娠中・授乳中の方
  • 重度の基礎疾患がある方
  • 血液凝固に異常がある方
  • ケロイド体質などで手術による悪化が懸念される方
  • 傷跡がまだ安定していない方
  • 使用する麻酔薬などにアレルギーがある方
  • 医師が施術不適当と判断した方
監修医師紹介

東京ココセランクリニック院長 形成外科・美容外科専門医

篠﨑 智公


  • 2014年

福岡大学 医学部医学科 卒業

医療法人徳洲会 福岡徳洲会病院

  • 2016年

北里大学 形成外科・美容外科入局

  • 2019年

北里大学 形成外科・美容外科 チーフレジデント

  • 2020年

早稲田大学院経営管理研究科(MBA)

  • 2022年

東京ココセランクリニック 開業

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傷跡修正

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