2026/11/01
糸リフトは1種類だけで十分?複数の糸を組み合わせる治療とは
糸リフトを検討する際、「どの糸が一番効果的なのか」「何本入れればしっかり引き上がるのか」と気になる方は多いのではないでしょうか。
実は、糸リフトの仕上がりは、糸の種類や本数だけで決まるものではありません。どの方向に組織を引き上げるか、どのように固定するかによっても、仕上がりや持続性が変わります。
近年では、1種類の糸だけを使用するのではなく、異なる特徴を持つ糸を組み合わせる「コンビネーションスレッド」という治療方法もあります。
東京ココセランクリニックでは、約1,500例のたるみ治療をはじめとし、豊胸、目周り、鼻、体の脂肪吸引や脂肪注入をおこなってきた形成外科専門医が執刀します。(2022年9月〜現在)
この記事では、糸リフトを組み合わせる理由や、引き上げと固定の違い、当院で取り扱っている糸リフトの特徴について解説します。
糸リフトは1種類だけでも効果がある?
糸リフトは、特殊な突起(コグ)などが付いた糸を皮下に挿入し、たるんだ組織を引き上げる治療です。
1種類の糸でも、たるみの程度や引き上げたい方向によっては、十分な改善が期待できます。
一方、顔のたるみは頬やフェイスラインなど複数の部位に生じ、それぞれ組織の厚みや動き方も異なります。
そのため、1種類の糸だけでは、希望する方向への引き上げや固定が難しいケースもあります。
重要なのは、使用する糸の種類を増やすことではなく、顔の状態に合わせて適切な糸と挿入方法を選ぶことです。
糸リフトで重要なのは「引き上げ」と「固定」
糸リフトの効果を考えるうえで、特に重要なのが「引き上げ」と「固定」です。
引き上げる方向によって仕上がりが変わる
顔のたるみは、単純に真上へ引き上げれば改善するわけではありません。
例えば、頬のたるみとフェイスラインのもたつきでは、適した引き上げ方向が異なる場合があります。
糸を挿入する位置や方向を調整し、自然な輪郭になるようにデザインすることが重要です。
引き上げた組織を支える固定力も重要
糸リフトでは、組織を引き上げるだけでなく、その位置をどのように支えるかも重要になります。
糸のコグ形状や長さ、挿入経路、周囲組織とのかみ合い方などが、引き上げた組織の保持に関係します。
ただし、固定力が強ければ必ず長持ちするというわけではありません。皮膚や脂肪の状態、表情による動き、糸の種類などによっても経過は異なります。
コンビネーションスレッドとは?
コンビネーションスレッドとは、異なる役割を持つ糸を組み合わせ、引き上げと固定の両方を考慮する糸リフトの方法です。
東京ココセランクリニックでは、主に「メインスレッド」と「サポートスレッド」を組み合わせた治療を行っています。
メインスレッドで組織を引き上げる
メインスレッドは、たるんだ組織を目的とする方向へ引き上げる役割を担います。
当院では、アンカーDXダブルなどの糸を用い、頬やフェイスラインの状態に合わせて引き上げ方向を設計します。
アンカーDXダブルは比較的長い糸を使用できるため、引き上げる部分だけでなく、固定を考慮した挿入経路を設計する際にも活用しています。
サポートスレッドで固定を補助する
メインスレッドで引き上げた組織を支えるために、サポートスレッドを組み合わせます。
当院では、メインスレッドと交差する方向にサポートスレッドを配置することで、引き上げた組織の保持を補助する方法を取り入れています。
このように、糸の役割を分けて設計することが、コンビネーションスレッドの特徴です。
ただし、複数の糸を使用することで、必ずしも効果や持続期間が向上するとは限りません。必要性は、たるみの状態や顔の構造によって判断します。
1種類の糸リフトとコンビネーションスレッドの違い
| 比較項目 | 1種類の糸リフト | コンビネーションスレッド |
|---|---|---|
| 使用する糸 | 基本的に1種類 | 異なる役割の糸を組み合わせる |
| 引き上げ | 使用する糸の特徴に合わせて設計 | メインスレッドを中心に設計 |
| 固定 | 糸のコグや挿入方法によって保持 | サポートスレッドによる補助も考慮 |
| 治療設計 | 比較的シンプルな構成も可能 | 複数の糸の配置を総合的に設計 |
| 適したケース | 単一の糸で改善が見込める場合 | 引き上げと固定を分けて考える必要がある場合 |
| 注意点 | 糸の種類や挿入方向によって効果が異なる | 糸の本数や挿入範囲が増える場合がある |
コンビネーションスレッドは、単純に糸の本数を増やす治療ではありません。
それぞれの糸に役割を持たせ、顔全体のバランスを考えながら組み合わせることが重要です。
東京ココセランクリニックで取り扱う糸リフトの種類
当院では、たるみの程度や部位、希望する仕上がりに応じて、複数の糸リフトを取り扱っています。
| 糸リフトの種類 | 主な特徴 |
|---|---|
| アンカーDXダブル | 引き上げ方向や固定を考慮した治療に使用 |
| Dooth(ドゥース) | T字型コグや360°コグなど、独自の構造を持つ糸 |
| テスリフト | コグとメッシュ構造を組み合わせた糸 |
| APTOS(アプトス) | 独自の糸構造や挿入方法を用いる糸リフト |
| TEX3Dリフト | PCL・PLLA素材を用いた糸リフト |
| ココリフト | PDO素材を用いた糸リフト |
| ショッピングスレッド | 細い糸を複数挿入する治療 |
それぞれの糸には、素材や形状、組織へのかかり方などに違いがあります。
例えば、Doothはコグの形状に特徴があり、テスリフトはコグに加えてメッシュ構造を持っています。
ただし、特殊な構造の糸であれば必ず高い効果が得られるわけではありません。
実際の治療では、糸そのものの特徴だけでなく、挿入する部位や方向、組織の状態を考慮する必要があります。
複数の糸を組み合わせた方がよい人とは?
コンビネーションスレッドは、次のような方に検討されることがあります。
- 頬とフェイスラインなど、複数の部位のたるみが気になる方
- 引き上げる方向を細かく調整したい方
- 組織の保持を考慮した糸リフトを希望する方
- 過去の糸リフトで引き上がり方に満足できなかった方
ただし、たるみが軽度の場合には、1種類の糸で十分なこともあります。
また、皮膚の余りが多い場合や、脂肪の量が多い場合には、糸リフトだけでは希望する改善が得られない可能性があります。
糸リフトは本数が多いほど効果的?
糸リフトでは、使用する本数が多ければ必ず高い効果が得られるわけではありません。
糸の長さやコグの形状、挿入する位置によって、組織への作用は異なります。
必要以上に糸を挿入すると、腫れや痛み、ひきつれ、凹凸などのリスクが増える可能性もあります。
そのため、単純な本数ではなく、どの部位をどの方向に引き上げ、どのように支えるかを考えて治療計画を立てることが大切です。
糸リフトについてよくある質問
Q. 糸リフトは1種類だけでも十分に引き上がりますか?
たるみの程度や部位によっては、1種類の糸でも十分な改善が期待できます。ただし、複数の方向への引き上げや固定を考慮する必要がある場合には、異なる糸を組み合わせる方法も選択肢になります。
Q. コンビネーションスレッドは通常の糸リフトより長持ちしますか?
引き上げと固定を分けて設計することを目的とした方法ですが、通常の糸リフトより必ず長持ちするとは限りません。持続期間は、糸の種類や挿入方法、たるみの状態などによって異なります。
Q. 複数の糸を入れるとダウンタイムは長くなりますか?
糸の本数や挿入範囲が増えると、腫れや内出血、痛みなどが生じる可能性があります。ただし、ダウンタイムには個人差があり、必ずしも糸の種類が多いほど長くなるわけではありません。
Q. 糸リフトは何本入れるのが適切ですか?
必要な本数は、たるみの程度や使用する糸、引き上げたい部位によって異なります。診察で顔の状態を確認し、必要な本数と挿入方法を検討します。
Q. 糸リフトを受けたことがある人でもコンビネーションスレッドはできますか?
過去に糸リフトを受けた方でも、追加の施術を検討できる場合があります。ただし、以前使用した糸の種類や挿入位置、現在の組織の状態によって適応が異なるため、事前の診察が必要です。
まとめ|糸リフトは種類や本数だけでなく治療設計が重要
糸リフトは、1種類の糸でも十分な改善が期待できる場合があります。
一方、たるみの状態によっては、異なる役割を持つ糸を組み合わせることで、引き上げ方向や固定方法をより細かく設計できる場合があります。
東京ココセランクリニックでは、メインスレッドとサポートスレッドを組み合わせるコンビネーションスレッドを取り入れ、引き上げと固定の両方を考慮した治療を行っています。
大切なのは、糸の種類や本数を増やすことではなく、一人ひとりの顔の状態に合わせて適切な治療を選ぶことです。