ウルトラコルはヒアルロン酸の代わりになる?違いを比較

はじめに

頬コケや目の下のくぼみ、ほうれい線など、顔のボリューム不足を改善する治療として代表的なのがヒアルロン酸注入です。
一方、最近では「ウルトラコル」という選択肢もあります。
「ウルトラコルでもヒアルロン酸のようにボリュームを出せる?」
「ヒアルロン酸の代わりになる?」
「自然にふっくらさせたい場合はどちらがいい?」
このように迷っている方もいるのではないでしょうか。
ウルトラコルとヒアルロン酸は、どちらもボリューム不足の改善に使用されることがありますが、ボリュームを作る仕組みが大きく異なります。
今回は、ウルトラコルとヒアルロン酸の違いについて解説します。

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ウルトラコルとは?

ウルトラコルは、PDO(ポリジオキサノン)という生分解性素材の微粒子を使用した注入製剤です。
PDOは糸リフトなどにも使用されている素材で、ウルトラコルでは微粒子化したPDOを注入し、コラーゲン生成を促すことで肌のハリやボリュームの改善を目指します。
ヒアルロン酸のように注入した製剤そのもので形を作るというより、自分自身の組織反応を利用して徐々に変化させていくことが特徴です。
そのため、施術直後に完成する治療ではなく、時間をかけて自然な変化を目指します。

ヒアルロン酸注入とは?

ヒアルロン酸注入は、ヒアルロン酸製剤を皮下などに注入し、物理的にボリュームを補う治療です。
頬やこめかみのくぼみを補ったり、顎や鼻などの形を整えたり、ほうれい線などの溝を目立ちにくくしたりと、さまざまな目的で使用されます。
大きな特徴は、注入直後からボリュームの変化を確認しやすいことです。
注入する位置や量を調整することで、輪郭形成にも使用できます。

ウルトラコルとヒアルロン酸の大きな違い

両者の大きな違いは、「どのようにボリュームを作るか」です。
ヒアルロン酸は、製剤そのものを注入することで、足りない部分のボリュームを直接補います。
一方、ウルトラコルはPDOを注入し、コラーゲン生成を促すことで徐々にハリやボリュームを整えていく治療です。
そのため、ヒアルロン酸は「直接足す治療」、ウルトラコルは「自分のコラーゲンを増やしながら徐々に整える治療」と考えると違いがわかりやすいでしょう。

ウルトラコルはヒアルロン酸の代わりになる?

目的によっては、ウルトラコルがヒアルロン酸とは異なる選択肢になることがあります。
例えば、頬や目の下などの軽度なボリューム不足に対して、急激に形を変えるのではなく、徐々にふっくらさせたい場合にはウルトラコルを検討できます。
一方、顎や鼻などの輪郭をはっきり形成したい場合や、ボリュームを正確に補いたい場合には、ヒアルロン酸が適していることがあります。
つまり、ウルトラコルがすべてのヒアルロン酸治療を置き換えられるわけではありません。
目的によって使い分けることが重要です。

自然なボリュームアップならウルトラコル?

ウルトラコルはコラーゲン生成を利用するため、変化が徐々に現れることが特徴です。
「ヒアルロン酸で一気にボリュームを出すのは抵抗がある」
「周囲に気づかれにくい変化がほしい」
「ボリュームだけでなく肌のハリも改善したい」
このような場合には、ウルトラコルが選択肢になることがあります。
ただし、どこまでボリュームが出るかには個人差があり、ヒアルロン酸ほど細かく形をコントロールできる治療ではありません。

すぐに変化がほしいならヒアルロン酸

ヒアルロン酸のメリットは、施術直後から変化を確認しやすいことです。
頬コケやこめかみなど、明確にボリュームが不足している部分へ必要量を補うことができます。
また、顎や鼻など、単純なボリュームアップだけでなく「形を作る」ことが重要な部位では、ヒアルロン酸の特徴を活かしやすくなります。
イベントなどに合わせて比較的早く変化を出したい場合にも検討しやすい治療です。

頬コケにはどちらがいい?

頬コケは、ウルトラコルとヒアルロン酸のどちらも検討されることがあります。
軽度のボリューム不足で、肌のハリを改善しながら自然にふっくらさせたい場合には、ウルトラコルが選択肢になります。
一方、頬のボリュームロスが大きく、くぼみをしっかり補いたい場合には、ヒアルロン酸が適しているケースがあります。
頬コケといっても、脂肪の減少、骨格、加齢による組織の変化など原因はさまざまです。
どちらを使用するかは、くぼみの程度や希望する変化によって判断する必要があります。

目の下にはウルトラコル?ヒアルロン酸?

目の下も、治療方法の選択が重要な部位です。
目の下は皮膚が薄く、わずかな凹凸や製剤の入り方が見た目に影響しやすいためです。
ヒアルロン酸では、くぼみに対して比較的早くボリュームを補うことができます。
一方、ウルトラコルはコラーゲン生成を利用して徐々にハリやボリュームを改善していくため、急激な変化を避けながら治療したい場合に検討されることがあります。
ただし、目の下のクマやくぼみには脂肪の突出や靭帯、骨格なども関係するため、注入治療だけが適しているとは限りません。

ウルトラコルにもリスクはある?

ウルトラコルは「ヒアルロン酸ではないからリスクがない」という治療ではありません。
注入後には赤み、腫れ、内出血などが生じる可能性があります。また、注入製剤である以上、感染や結節などにも注意が必要です。
さらに、ヒアルロン酸にはヒアルロニダーゼによって溶解できるという特徴がありますが、ウルトラコルはPDO製剤のため、同じようにヒアルロニダーゼで溶解することはできません。
そのため、製剤の特徴だけではなく、適切な注入量や注入部位を判断することが重要です。

ウルトラコルとヒアルロン酸はどう選ぶ?

「ウルトラコルとヒアルロン酸のどちらが優れているか」ではなく、どのような変化を求めているかで選ぶことが大切です。
自然に少しずつボリュームを整えたい、肌のハリも改善したいという場合にはウルトラコル。
一方、すぐにボリュームを補いたい、くぼみをしっかり改善したい、輪郭を細かく形成したいという場合にはヒアルロン酸が選択肢になります。
同じ頬コケやくぼみでも、必要な治療は一人ひとり異なります。

まとめ

ウルトラコルとヒアルロン酸は、どちらも顔のボリューム不足に使用されることがありますが、作用の仕組みは異なります。
ヒアルロン酸は製剤そのものでボリュームを直接補うのに対し、ウルトラコルはPDOによってコラーゲン生成を促し、時間をかけてハリやボリュームを整えていく治療です。
そのため、ウルトラコルがヒアルロン酸の完全な代わりになるわけではありません。
自然な変化を求めるのか、すぐにボリュームを補いたいのか、あるいは輪郭まで形成したいのかによって適した治療は変わります。
「ヒアルロン酸を入れるのは少し抵抗がある」「自然に頬や目元をふっくらさせたい」という方にとっては、ウルトラコルも選択肢の一つです。
大切なのは製剤名だけで決めるのではなく、ボリューム不足の原因や部位、希望する仕上がりを確認したうえで治療を選ぶことです。


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篠﨑 智公

この記事の監修者

院長

篠﨑 智公

2014年、福岡大学医学部医学科卒業。形成外科・美容外科専門医。たるみ治療、豊胸をはじめ、幅広い美容施術を得意とし、患者一人ひとりに寄り添った丁寧なカウンセリングに定評がある。

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