ヒアルロン酸注入でしこりができる原因

はじめに

「ヒアルロン酸を入れた部分を触ると硬い」「注入したところに小さなしこりがある」「時間が経てば自然に治るの?」
ヒアルロン酸注入後に、注入部位の硬さやしこりが気になることがあります。
施術直後に感じる軽い硬さや凹凸は、腫れやヒアルロン酸がまだ組織になじんでいないことが原因で、一時的に生じているケースもあります。
一方で、時間が経過してもしこりが残る場合には、注入量や注入する深さ、炎症など、別の原因が関係している可能性があります。
また、見た目には問題がなくても、触ったときだけ硬さを感じるケースもあり、すべてのしこりが同じ原因で起こるわけではありません。
この記事では、ヒアルロン酸注入後にしこりができる主な原因や、自然に改善するケース、クリニックへ相談した方がよい症状について詳しく解説します。

当院のヒアルロン酸の種類と詳細は下記をご覧ください。
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ヒアルロン酸注入後の「しこり」とは?

ヒアルロン酸注入後のしこりとは、注入した部分に硬さや粒状のふくらみ、凹凸などを感じる状態を指します。
ヒアルロン酸はジェル状の製剤であり、皮膚の下へ注入してボリュームを補ったり、輪郭を整えたりする治療です。
注入直後はヒアルロン酸が完全に周囲の組織となじんでいないため、触ったときに少し硬く感じることがあります。
さらに、針やカニューレによる刺激で腫れやむくみが生じると、実際にはしこりではなくても、部分的に硬く感じることがあります。
そのため、施術直後の硬さだけで「失敗した」と判断する必要はありません。

原因

ヒアルロン酸がまだなじんでいない

施術直後から数日程度の硬さであれば、ヒアルロン酸が周囲の組織になじんでいないことが原因の可能性があります。
特に、ある程度形を作る必要があるあごや鼻、輪郭形成などでは、比較的硬めの製剤を使用することがあります。
使用する製剤によって硬さや弾力性が異なるため、触ったときの感触にも違いがあります。
時間の経過とともにヒアルロン酸が周囲の組織になじみ、腫れも落ち着くことで、硬さが気になりにくくなるケースがあります。

一か所に多く注入されている

ヒアルロン酸を一か所へ多く注入すると、局所的なふくらみやしこりのような状態になることがあります。
特に皮膚の薄い目元や唇などでは、わずかな凹凸でも目立ちやすいため、注入量の調整が重要です。
ヒアルロン酸は「たくさん入れればきれいになる」という治療ではありません。
必要以上にボリュームを加えると、不自然なふくらみや輪郭の変化につながる可能性があります。
顔全体のバランスを見ながら、必要な量を適切な位置へ注入することが重要です。

注入する深さが適切ではない

ヒアルロン酸は、治療する部位や目的によって注入する深さを変える必要があります。
骨の近くへ注入する場合もあれば、皮下組織など比較的浅い層へ注入することもあります。
皮膚が薄い部位に適さない製剤を浅く注入すると、ヒアルロン酸の輪郭が浮いて見えたり、触ったときに粒やしこりのように感じたりすることがあります。
特に目の下は皮膚が薄いため、製剤の種類や注入量、注入する層を慎重に判断する必要があります。

製剤が治療部位に合っていない

ヒアルロン酸にはさまざまな種類があり、それぞれ硬さや弾力性、なじみやすさなどが異なります。
例えば、あごや輪郭形成では形を維持しやすい製剤が適している一方、目元や唇など動きが多く皮膚の薄い部位では、なじみやすさを考慮した製剤が選択されることがあります。
治療部位に対して製剤の特性が合っていないと、硬さや凹凸、不自然なふくらみが目立つ原因になることがあります。
ヒアルロン酸注入では、「どこに入れるか」だけではなく「何を入れるか」も重要です。

炎症や遅発性結節が起こっている

頻度は高くありませんが、ヒアルロン酸注入後しばらく経ってから、炎症を伴う結節が生じることがあります。
施術直後ではなく、数週間から数か月以上経過してから、注入した部分が硬くなったり、腫れたりするケースもあります。
このような遅れて現れるしこりには、免疫反応など複数の要因が関係すると考えられており、単純な「ヒアルロン酸の入れすぎ」とは対処方法が異なる場合があります。
特に赤みや痛み、熱感、腫れなどを伴う場合は、自己判断せず医療機関へ相談することが重要です。

Q&A

しこりは自然に治る?

原因によって異なります。
施術直後の腫れや、ヒアルロン酸がまだなじんでいないことによる軽い硬さであれば、時間の経過とともに気にならなくなることがあります。
一方で、注入量が多い場合や浅い位置にヒアルロン酸が残っている場合、炎症が起きている場合などは、自然に改善するとは限りません。
また、ヒアルロン酸は徐々に分解される製剤ですが、吸収されるまでには時間がかかります。
「そのうちなくなるだろう」と長期間放置するのではなく、気になる状態が続く場合には施術を受けたクリニックへ相談しましょう。

自分でマッサージしても大丈夫?

しこりが気になるからといって、自己判断で強く揉んだり押したりすることはおすすめできません。
注入直後に強い刺激を加えると、腫れや内出血を悪化させたり、注入した製剤の状態に影響したりする可能性があります。
しこりの原因によっては、マッサージが適さないこともあります。
施術後に硬さや凹凸が気になる場合は、自分で何とかしようとせず、まず医師に状態を確認してもらうことが大切です。

直す方法はある?

ヒアルロン酸の量や位置が原因となっている場合には、ヒアルロニダーゼという酵素を使用してヒアルロン酸を溶解する方法があります。
不自然なふくらみや凹凸が強い場合などに検討される治療です。
ただし、しこりがあるからといって、すべてのケースですぐに溶解するわけではありません。
炎症や感染などが疑われる場合には異なる対応が必要になるため、まず原因を診断することが重要です。

すぐにクリニックへ相談した方がよい症状

ヒアルロン酸注入後の軽度の腫れや硬さは、一時的な経過としてみられることがあります。
しかし、強い痛みや急激な腫れ、赤み、熱感がある場合や、皮膚の色が白っぽい・紫色になるなど明らかな変化がある場合は、早めの診察が必要です。
特に施術直後から強い痛みや皮膚の色調変化が現れた場合には、血流障害など緊急性のある合併症の可能性も否定できません。
「少し様子を見よう」と自己判断せず、施術を受けた医療機関へ速やかに連絡してください。

しこりを防ぐために大切なこと

ヒアルロン酸注入後のしこりを完全に防ぐことはできませんが、リスクを抑えるためには適切な製剤選びと注入技術が重要です。
同じヒアルロン酸でも製剤によって性質は異なり、部位や目的に合わせて選択する必要があります。
さらに、注入量や深さ、注入する位置なども仕上がりを左右します。
必要以上に注入するのではなく、顔全体のバランスを確認しながら適量を注入することが、自然な仕上がりにつながります。
また、施術前には使用する製剤やリスク、万が一トラブルが起きた際の対応について説明を受けておくことも大切です。

まとめ

ヒアルロン酸注入後のしこりには、施術直後の腫れや製剤がまだなじんでいないことによる一時的なものから、注入量や深さ、製剤の選択、炎症などが関係するものまで、さまざまな原因があります。
軽度の硬さであれば時間とともに改善するケースもありますが、長期間続く場合や、赤み・痛み・熱感などを伴う場合は医師による診察が必要です。
また、強い痛みや皮膚の色調変化などがみられる場合には、早急な対応が必要になることもあります。
ヒアルロン酸注入で大切なのは、単に「どれだけ入れるか」ではありません。治療する部位や顔全体のバランスに合わせて製剤・量・注入する層を適切に選択することが、自然な仕上がりとトラブルの予防につながります。


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篠﨑 智公

この記事の監修者

院長

篠﨑 智公

2014年、福岡大学医学部医学科卒業。形成外科・美容外科専門医。たるみ治療、豊胸をはじめ、幅広い美容施術を得意とし、患者一人ひとりに寄り添った丁寧なカウンセリングに定評がある。

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