2026/06/10
スキンブースター
プロファイロとリジュランの違い
はじめに
近年、「肌育治療」という言葉を耳にする機会が増えています。
従来の美容医療は、シワを埋めたり、ボリュームを補ったりする治療が中心でした。
しかし最近では、肌そのものを若々しく健康な状態へ導く治療が注目されています。
その代表的な治療がプロファイロとリジュランです。
どちらも肌質改善を目的とした注入治療ですが、作用の仕方や得意な悩みは大きく異なります。
そのため、「どちらを選べばいいのか分からない」「自分にはどちらが向いているのか知りたい」と悩む方も少なくありません。
この記事では、プロファイロとリジュランの違いや、それぞれが向いている方について解説します。
プロファイロとは
プロファイロは、高濃度のヒアルロン酸を使用した肌育製剤です。
一般的なヒアルロン酸注入のように形を作ったりボリュームを出したりすることが目的ではありません。
皮膚の広い範囲へ拡散しながらコラーゲンやエラスチンの生成を促進し、肌そのものの若返りを目指します。
この作用は「バイオリモデリング」と呼ばれています。
肌のハリや弾力を改善し、自然な若返りを目指せることが特徴です。
顔全体のしぼみ感やハリ不足、肌の元気のなさが気になる方に選ばれることが多い治療です。
リジュランとは
リジュランは、サーモン由来のポリヌクレオチド(PN)を主成分とする製剤です。
ポリヌクレオチドは細胞の修復や再生をサポートする働きがあり、肌の自己再生能力を高めることが期待されています。
そのため、単純に潤いを与える治療ではなく、肌そのものの回復力を高める治療と考えられています。
肌のキメ改善、小ジワ改善、赤み改善、ハリ感向上など、幅広い効果が期待できます。
特に目元や口元などの薄い皮膚との相性が良く、繊細な部位の肌質改善を目的に行われることも多い治療です。
プロファイロとリジュランの大きな違い
最も大きな違いは、主成分と作用機序です。
プロファイロはヒアルロン酸によってコラーゲンやエラスチン生成を促し、肌全体のボリューム感やハリ感を改善する治療です。
一方でリジュランは、ポリヌクレオチドによって細胞修復を促進し、肌そのものの再生能力を高める治療です。
どちらも肌育治療ですが、プロファイロは「肌を若返らせる治療」、リジュランは「肌を修復する治療」と考えるとイメージしやすいでしょう。
プロファイロが向いている人
プロファイロは、加齢によるハリ不足やボリュームロスが気になる方に向いています。
以前より顔がしぼんだように見える方や、なんとなく疲れた印象になった方との相性が良い治療です。
また、顔全体を自然に若返らせたい方にも向いています。
ヒアルロン酸注入のように顔の形を変えるわけではないため、「不自然な変化は避けたい」という方にも人気があります。
30代後半から50代以降の方に選ばれることが多い治療です。
リジュランが向いている人
リジュランは、肌質そのものを改善したい方に向いています。
肌のキメが乱れている方、小ジワが気になる方、赤みや炎症が続きやすい方との相性が良い治療です。
また、目元の小ジワやハリ不足など、皮膚が薄い部位の改善にも適しています。
比較的若い世代でも受けやすく、20代後半から40代の肌質改善治療としても人気があります。
毛穴にはどちらが向いているのか
毛穴改善を目的とする場合、どちらも一定の効果が期待できます。
ただし、肌の再生能力を高めるという点ではリジュランの方が毛穴治療との相性が良いと考えられることがあります。
一方で、加齢によるたるみ毛穴やハリ不足が原因の場合には、プロファイロによるハリ改善が効果的なケースもあります。
毛穴の原因によって適した治療は変わります。
たるみにはどちらが向いているのか
たるみ改善という観点では、プロファイロの方が向いているケースが多いです。
プロファイロはコラーゲンやエラスチン生成を促進し、肌全体のハリ感向上を目指します。
そのため、初期から中等度のたるみ改善が期待できます。
一方でリジュランは肌質改善が中心であり、リフトアップ効果を目的とする治療ではありません。
たるみが主な悩みであれば、プロファイロが選ばれることが多いでしょう。
痛みやダウンタイムの違い
プロファイロは限られた注入ポイントで治療を行うため、比較的施術時間が短く済みます。
注入直後には膨らみが出ますが、通常は数日以内に落ち着きます。
一方でリジュランは細かく注入していくため、注射回数が多くなることがあります。
そのため、施術中の痛みや施術後の膨らみを感じる方もいます。
どちらも比較的大きなダウンタイムは少ない治療ですが、リジュランの方が施術直後の凹凸が目立つことがあります。
併用することもできる
実際の診療では、プロファイロとリジュランを併用するケースもあります。
例えば、顔全体のハリ改善にはプロファイロを使用し、目元や口元の細かな肌質改善にはリジュランを使用することがあります。
それぞれ得意分野が異なるため、組み合わせることでより総合的な若返りを目指すことも可能です。
まとめ
プロファイロとリジュランは、どちらも人気の高い肌育治療ですが、目的や作用は異なります。
プロファイロは肌全体のハリや弾力を改善し、自然な若返りを目指す治療です。
一方でリジュランは、肌細胞の修復や再生を促し、キメや小ジワ、肌質改善を目指す治療です。
どちらが優れているというわけではなく、自分の悩みに合わせて選ぶことが大切です。
顔全体のしぼみ感やたるみが気になる方はプロファイロ、肌質改善や目元の小ジワが気になる方はリジュランが向いていることが多いでしょう。
肌育治療は一度で劇的な変化を出すものではありませんが、継続することで自然で健康的な若々しさを目指せる治療です。
自分の肌状態に合った治療を選ぶことが、美しい肌への近道となります。
この記事の監修者
院長
篠﨑 智公
2014年、福岡大学医学部医学科卒業。形成外科・美容外科専門医。たるみ治療、豊胸をはじめ、幅広い美容施術を得意とし、患者一人ひとりに寄り添った丁寧なカウンセリングに定評がある。