先月第149回日本美容外科学会(JSAPS)学術集会で篠﨑院長がアドバテックスレーザーについて発表させていただきました!
以下に内容を一部紹介します。
Advatxレーザーは589nmと1319nmの二つの波長を組み合わせたレーザーで、Soft palsingという波長で出すことが特徴的なレーザーとなっています。
1ショット(20ミリ秒)の間に60ナノ秒を240発打つことで通常のレーザーのようにエネルギースパイクが高くなり、ダウンタイムを形成することなく、熱のエネルギーを蓄積することができます。
波長でそれぞれ効果が違い、
589nm;
•アクネ菌の一種であるcutibacterium acnesは内因性ポルフィリン(コプロポルフィリンⅢ)を産生する
•589nmはコプロポルフィリンⅢの吸収帯の一つをターゲットにしており、光線力学的治療(PDT)と同様にコプロポルフィリンⅢを抑制し、炎症を抑制することで初期ニキビ〜炎症性ニキビまでの治療作用を示す
Borelli C et al, In vivo porphyrin production by P. acnes in untreated acne patients and its modulation by acne treatment. Acta Derm Venereol. 2006;86(4):316-9.
•毛細血管拡張にみられる血管拡張は直径0.3〜0.5mm、酒さは約50μmであり、通常の治療域(571、585、595nmなど)では紫斑を誘発する可能性がある
•Advatx Laserではsoft pulsingにより紫斑を形成するような大きなエネルギースパイクを形成せずに治療を行うことができ、血管拡張を抑える
Rosina P et al.Videocapillaroscopic alterations in erythematotelangiectatic rosacea J Am Acad Dermatol. 2006 Jan;54(1):100-4.
1319nm;
•1319nmレーザーは水に吸収されることでバルクヒーティングが起こり、コラーゲン、皮脂腺、線維芽細胞に作用する
•ニキビの原因は角質の肥厚、皮脂の過剰分泌、アクネ菌の増殖があり、皮脂の過剰分泌を1319nmの波長が抑え、毛穴を縮小させ、ニキビの発生を抑制する。また、毛母細胞内の角化プロセスの正常化に作用する。
Orringer JS et al. A randomized, controlled, split-face clinical trial of 1320-nm Nd:YAG laser therapy in the treatment of acne vulgaris. J Am Acad Dermatol. 2007 Mar;56(3):432-8.
•1319-1320nmでの治療により、修復プロセスを刺激することで、I型、III型、VII型コラーゲンおよびトロポエラスチンは有意な増加を示し、間質性浮腫とコラーゲン繊維の密度の低下によりリフトアップに臨床的な改善を示した。
El-Domyati et al. Effects of the Nd:YAG 1320-nm laser on skin rejuvenation: clinical and histological correlations. J Cosmet Laser Ther.
Kanemura Y et al.Assessment of skin inflammation using near-infrared Raman spectroscopy combined with artificial intelligence analysis in an animal model.
そのため、ダウンタイムがなく、アクネ菌を殺菌し、血管を縮小させ、皮脂腺を抑制し、赤みやニキビの改善を行い、艶が出るような肌を形成しています。
↑施術直後の肌になります
肌の輝きが見られ、赤みはわずか程度です。写真では少しわかりづらいですが、お肌もふっくらしています。
ポルフィリンへの殺菌効果は以下のように1回で効果が出る人はでます
→1回施術後1ヶ月
症例は以下のようになりますが、詳しくは次回書きます!!あまり遅くならないように、、、
新たなニキビの減少、赤みの減少、肌質の改善になっています。
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