キュアジェットとは?効果・仕組み・従来治療との違いをわかりやすく解説

近年、美容医療の分野では「肌の奥に、いかに安全かつ正確にアプローチできるか」が重要視されています。
その中で注目されているのが、針を使わずに薬剤を真皮層へ届ける治療機器「キュアジェット(CUREjet)」です。
本コラムでは、キュアジェットの仕組みや期待できる効果、従来の治療との違いについて、わかりやすく解説します。

キュアジェットとは?

キュアジェットは、高圧ジェット噴射技術を用いて、薬剤を皮膚の深層(主に真皮層)へ届ける次世代の美肌治療機器です。
針を使わず、極めて細かいジェット状の薬剤を高速で噴射することで、皮膚表面を大きく傷つけることなく、有効成分を必要な層まで浸透させることが可能です。

従来の注射治療やマイクロニードル治療と比べて、痛みやダウンタイムを抑えながら、深部へのアプローチができる点が特徴です。

キュアジェットの仕組み

キュアジェットは、瞬間的に高い圧力を発生させ、そのエネルギーを利用して薬剤を噴射します。
このジェットは非常に微細で、皮膚表面に大きな穴をあけることなく、薬剤を真皮層へ直接届けることができます。

また、薬剤を注入するだけでなく、噴射時の物理的刺激により、皮膚内部で微細な刺激が生じ、コラーゲン生成が促される点も大きな特徴です。
これにより、単なる薬剤導入にとどまらず、肌質改善やハリ感アップといった相乗効果が期待できます。

キュアジェットで期待できる効果

キュアジェットは、導入する薬剤によってさまざまな効果が期待できますが、代表的なものは以下の通りです。
• 毛穴の開きの改善
• ニキビ跡や肌の凹凸の改善
• 小じわ・ハリ不足の改善
• 肌質改善・キメの整った肌へ
• 皮脂分泌の抑制(マイクロボトックス併用時)

特に、従来の導入治療では届きにくかった真皮層へ薬剤を届けられる点が、キュアジェットならではの強みです。

マイクロボトックスとの相性

キュアジェットは、マイクロボトックス治療との相性も非常に良いとされています。
ボトックスを皮膚の浅い層に均一に届けることで、
• 毛穴の引き締め
• 皮脂分泌の抑制
• 肌表面のなめらかさ向上

といった効果が期待できます。
表情筋の動きを大きく止める従来のボトックス注射とは異なり、自然な表情を保ちながら肌質を整えたい方に適した治療です。

従来治療との違い

注射(手打ち)との違い

注射による薬剤注入は、狙った層に届けられる一方で、痛みや内出血のリスクが伴います。
キュアジェットは針を使用しないため、痛みや内出血が起こりにくく、施術のハードルが低い点が特徴です。

ダーマペン・マイクロニードル治療との違い

ダーマペンなどは皮膚に多数の針穴をあけて薬剤を浸透させますが、ダウンタイムが出やすい傾向があります。
キュアジェットは、針穴を作らずに薬剤を深部へ導入できるため、赤みやかさぶたが出にくいというメリットがあります。

エレクトロポレーションとの違い

エレクトロポレーションは主に表皮〜浅い層への導入が中心です。
キュアジェットは、真皮層まで直接アプローチできる点で、より根本的な肌改善が期待できます。

ダウンタイムについて

キュアジェットは、ダウンタイムが比較的少ない治療です。
施術後は軽い赤みやほてり感が出ることがありますが、多くの場合は数時間〜数日で落ち着きます。

こんな方におすすめ

• 毛穴や肌質を根本から改善したい方
• 痛みやダウンタイムをできるだけ抑えたい方
• ニキビ跡や肌の凹凸が気になる方
• 自然なエイジングケアを求める方

まとめ

キュアジェットは、針を使わずに真皮層へ薬剤を届けられる革新的な治療です。
低侵襲でありながら、肌の深部に働きかけることで、毛穴・ハリ・肌質改善など幅広い効果が期待できます。

従来の治療で満足できなかった方や、より自然で確かな変化を求める方にとって、
キュアジェットは新しい選択肢となるでしょう。

篠﨑 智公

この記事の監修者

院長

篠﨑 智公

2014年、福岡大学医学部医学科卒業。形成外科・美容外科専門医。たるみ治療、豊胸をはじめ、幅広い美容施術を得意とし、患者一人ひとりに寄り添った丁寧なカウンセリングに定評がある。

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