2025/12/09
美容皮膚科
#ほくろ
#炭酸ガスレーザー
炭酸ガスレーザーでほくろ除去|効果・痛み・ダウンタイム・費用まで徹底解説【2025年最新版】
ほくろ除去は、美容医療の中でも特に人気の高い施術です。その中でも“仕上がりのきれいさ”と“再発のしにくさ”を両立できるのが 炭酸ガスレーザー(CO₂レーザー)。
切開法に比べて傷跡が目立ちにくく、当日からメイク可能なこともあり、初めて美容医療を受ける人にも選ばれています。
この記事では、炭酸ガスレーザーの 効果・施術の流れ・痛み・ダウンタイム・費用相場・再発リスク まで、気になるポイントをすべてまとめて解説します。
炭酸ガスレーザーとは?仕組みと特徴
炭酸ガスレーザー(CO₂レーザー)は 10,600nm の波長を持ち、水分に反応して熱エネルギーを発生させます。
皮膚は水分を多く含むため、レーザーを照射すると ほくろ細胞を蒸散(気化)させて除去 することができます。
炭酸ガスレーザーの特徴
- 切らない(メスを使わない)
- ほくろだけを狙って削るため周囲の傷が最小限
- 血がほとんど出ない
- 治りが早い
- 傷跡が目立ちにくい
小さなほくろに特に相性がよく、平らなタイプや盛り上がったタイプまで幅広く対応できます。
どんなほくろに適している?
炭酸ガスレーザーが向いているのは次のようなほくろです。
・直径1〜5mm程度の小さいほくろ
最もきれいに仕上がる。
・盛り上がりのあるほくろ(隆起性ほくろ)
削り落とすことで平坦に。
・顔、首、デコルテなど、傷跡を残したくない部位
逆に、以下に当てはまる場合は 切開法(くり抜き法)や皮膚科的検査 が必要になることもあります。
- 6mm以上の大きいほくろ
- 色が濃く急に大きくなった
- 形がいびつ、境界がぼやけている
- 悪性の可能性が疑われる
この場合は、まず医師の診察で適応を判断します。
施術の流れ(当日のイメージ)
1. 医師の診察
ほくろの種類(色素性母斑など)を確認し、レーザーが適応か判断。
2. 麻酔(クリーム or 麻酔注射)
痛みが不安な人は注射麻酔がおすすめ。
3. レーザー照射(約10〜30秒)
ほくろの部分だけをくり抜くように削る。
焦げるような匂いがするが正常。
4. 軟膏塗布+保護テープ
施術直後は薄いピンク色のくぼみになる。
数日〜1週間でかさぶたが形成され、自然に剥がれます。
1〜3ヶ月で肌色へ馴染んでいきます。
当日から洗顔OK、メイクも保護テープの上から可能です。
痛みはどのくらい?
炭酸ガスレーザー自体の痛みは「パチッと弾かれる感じ」。
ただし実際は麻酔を使うため、 施術中はほぼ無痛 の人が多いです。
- 麻酔注射の痛み:チクッと1〜2秒
- レーザー中の痛み:ほぼなし
痛みに弱い人や顔の中心(鼻・口元)は注射麻酔が安心。
ダウンタイムは?いつ治る?
ほくろやイボをレーザーで削った部位は陥没しますが、徐々に周囲の正常皮膚組織と同程度まで上皮化して戻ります。
この経過中に3ヵ月程度赤みが残存します。
その間、色素沈着が出現する方もいらっしゃいます。
この赤みや色素沈着が消失するまでの期間には個人差がございます。
施術当日〜3日
・赤み+小さいくぼみ
・軟膏と保護テープ必須
4日〜1週間
・かさぶたができてくる
・無理に剥がさないことが重要
2〜4週間
・薄いピンク色
・メイクでほぼ隠れる
1〜3ヶ月
・周囲の皮膚と馴染み、傷跡はほとんど目立たなくなる
日焼けは色素沈着の最大の原因 なので、必ずUVケアを徹底。
再発のリスクはある?
炭酸ガスレーザーは再発しにくい施術ですが、絶対ではありません。
再発の原因
- メラノサイト(ほくろの元)が深い位置に残っている
- もともと根が深いタイプのほくろ
- 早期の紫外線による刺激
再発した場合は、追加照射で改善することがほとんど。
初回で全部取るより、浅く2回に分けた方が傷跡が綺麗に治りやすい ケースもあります。
費用の相場(国内クリニック参考)
クリニックごとに料金設定は大きく異なりますが、一般的な相場は次の通り。
| サイズ | 当院の料金 | 相場価格 |
|---|---|---|
| 3mm以下 | ¥5,000 | ¥3,000-8,000 |
| 大きめ(5mm以上) | ¥9,000- | ¥10,000- |
顔の目立つ場所は「きれいに治るか」が重要なので、値段だけで選ばず、症例写真と技術力を確認するのがおすすめです。
炭酸ガスレーザーと切開法の違い
| 方法 | 特徴 |
|---|---|
| 炭酸ガスレーザー | 傷跡が最小、治りが早い、小〜中サイズ向け |
| 切開法(くり抜き法) | 根が深い・大きいほくろ、再発しやすいタイプ向け |
| 電気凝固法 | 小さなほくろやイボに向く |
多くの「見た目改善目的」のほくろには 炭酸ガスレーザーが第一選択 です。
施術を受ける前に知っておくべき注意点
- 紫外線を浴びると色素沈着しやすくなる
- かさぶたを剥がすと傷が残る
- 赤みが長引く人もいる(2〜3ヶ月)
- 盛り上がったタイプは2回必要になることがある
- 悪性が疑われるほくろは必ず病理検査を
特に くすみやすい体質・色素沈着しやすい人 は、術後のスキンケアが仕上がりを大きく左右します。
まとめ
炭酸ガスレーザーは、
- 切らない
- 傷跡が目立ちにくい
- 治りが早い
- 顔でも安心して受けられる
というメリットから、多くの美容クリニックで採用されている定番施術です。
特に顔のほくろは「印象が大きく変わる」ため、1〜3mmでも除去すると明るく垢抜けた雰囲気になります。
ほくろの種類や部位によって最適な治療は異なるため、まずは医師の診察を受け、適応を見極めてもらうことが大切です。
この記事の監修者
院長
篠﨑 智公
2014年、福岡大学医学部医学科卒業。形成外科・美容外科専門医。たるみ治療、豊胸をはじめ、幅広い美容施術を得意とし、患者一人ひとりに寄り添った丁寧なカウンセリングに定評がある。