2025/11/01
たるみ治療
#たるみ取り
#糸リフト
糸リフトは痛い?体験談から分かる“本当の痛み”と対処法
「糸リフトって痛いって聞くけど、どのくらい痛いの?」「施術中は我慢できる?」「ダウンタイム中の痛みは?」
そんな不安を抱えている方は少なくありません。
顔のたるみを改善できる糸リフトは、メスを使わない手軽なリフトアップ施術として人気ですが、痛みや腫れについての情報が少なく、心配になる方も多いでしょう。
この記事では、実際に糸リフトを受けた方の体験談や、痛みを最小限に抑えるポイントを、医師の視点から詳しく解説します。
糸リフトとは?
糸リフトとは、皮膚の下に特殊な吸収糸を挿入し、たるんだ肌を物理的に引き上げる施術です。
糸の種類や形状によってリフト力や持続期間、痛みの程度が異なるため、施術前に知っておくことが大切です。
代表的な糸には以下の種類があります。
ココリフト(PDO)
自然吸収性が高く、肌のコラーゲン生成を促しながらリフトアップ。持続期間は約6〜12ヶ月。柔らかく扱いやすいため、痛みや腫れは比較的軽度です。
TEX3D(PCL+PLLA)
PDOよりも持続期間が長く、約1.5〜2年のリフト効果が期待できます。しっかりとした引き上げ力がありますが、やや筋肉痛のような違和感が残ることがあります。
アンカーDXダブル/バイニードルコグスレッド
フェイスラインのもたつきに対して高いリフト力を発揮する最新タイプ。強力な引き上げ力が特徴ですが、PDOに比べると腫れや痛みがやや長めで、ダウンタイムが3〜7日とやや重めになる点に注意が必要です。
すべての糸は体内で徐々に分解される吸収糸で、肌のコラーゲン再生を促進する効果もあります。
糸リフトの痛みはどのタイミングで感じる?
糸リフトの痛みは、施術の3つの段階で感じやすいです。
麻酔注射時のチクッとした痛み
局所麻酔を使用するため、麻酔の注射自体で軽くチクッと感じることがあります。
表面麻酔クリームや笑気麻酔を併用することで、ほとんど痛みを感じずに施術を受けられます。静脈麻酔で眠っている間に施術を行うことも可能です。
糸を通すときの圧迫感・引きつれ感
麻酔が効いていれば鋭い痛みは少なく、主に「ギュッと引っ張られる感覚」や「押される感覚」を感じます。
糸の種類や通過ルートによって感覚は異なります。
- PDOは柔らかく違和感は軽め。
- アンカーDXダブルは引き上げ力が強いため、圧迫感や軽い痛みがPDOより長めに続く場合があります。
術後の筋肉痛のような痛み
施術後1〜3日は、「笑うと痛い」「口を大きく開けにくい」といった鈍い痛みが残ることがあります。
特に咬筋や頬骨周辺は動かすと痛みを感じやすい部位です。アンカーDXダブルの場合は、PDOに比べて腫れや痛みがやや長引く傾向があります。
実際に受けた人の体験談
「麻酔のチクッとした痛みはあったけど、糸を入れている時は“引っ張られているな”くらいで我慢できました。」
(30代女性/アンカーDXダブル)
「翌日は頬を押すと痛かったけど、3日でほぼ気にならなくなりました。」
(40代女性/バイニードルコグスレッド)
「PCL+PLLAタイプはリフト力が強く、筋肉痛のような感覚が2〜3日ありました。でも仕上がりには大満足です。」
(50代女性/複合素材スレッド)
多くの方は「思ったより痛くない」と感じていますが、糸の種類や個人の痛み耐性によって差が出ることがわかります。
糸リフトの痛みを抑えるポイント
麻酔の工夫
局所麻酔+笑気麻酔でほぼ痛みゼロ。静脈麻酔で眠った状態で施術も可能です。
腫れや内出血を最小限に
施術後の痛みは腫れや炎症が原因になることもあります。
- 冷却パックで施術部位を冷やす
- 顔をこすらない
- 激しい運動や飲酒を避ける
医師選びが重要
糸の挿入角度や層を正しく選ぶことで、痛みやダウンタイムを最小限にできます。
症例多数のクリニックや糸リフト専門の医師を選ぶと安心です。
よくある質問(Q&A)
Q1:痛みに弱くても大丈夫?
A:麻酔を適切に使用すれば、ほとんどの方が耐えられます。不安な場合は事前に医師に相談しましょう。
Q2:術後どのくらい痛みが続く?
A:平均2〜3日程度。引きつれ感は1週間ほど残る場合もあります。
※アンカーDXダブルはリフト力が強いため、PDOに比べてダウンタイムが3〜7日とやや重めになることがあります。
Q3:痛みが強いときの対処法は?
A:冷却や痛み止めの服用が基本。強い痛みが長く続く場合は、感染や糸の位置異常の可能性があるため、早めにクリニックに相談しましょう。
まとめ
糸リフトは見た目の変化が大きく、痛みが心配になりやすい施術ですが、麻酔の工夫・適切な術後ケア・経験豊富な医師の組み合わせで痛みは最小限に抑えられます。
- 軽度の痛み・短いダウンタイムを重視 → PDOスレッド
- 強いリフト力を重視 → アンカーDXダブル(ダウンタイム3〜7日、やや重め)
痛みを恐れて諦めるのではなく、「どうすれば快適に受けられるか」をクリニックと一緒に考えることが、理想のフェイスラインへの第一歩です。
この記事の監修者
院長
篠﨑 智公
2008年、東京医科大学卒業。大手総合病院の皮膚科勤務を経て、美容皮膚科医としてのキャリアをスタート。シミ・しわ・毛穴治療や医療脱毛をはじめ、幅広い美容施術を得意とし、患者一人ひとりに寄り添った丁寧なカウンセリングに定評がある。「美しさは自信につながる」を信条に、日々の診療に従事している。