2026/01/26
目周り
#目頭切開
目頭切開はやるべき?メリット・デメリット・後悔例・適応を専門医視点で徹底解説
美容医療の中でも長年根強い人気を誇る「目頭切開」。二重整形や目元整形を検討する多くの方が、一度は候補に挙げる施術です。一方で、SNSや口コミでは「やらなきゃよかった」「後悔した」という声もあり、不安を感じている方も少なくありません。
「目頭切開は本当にやるべきか?」という疑問に対して、構造・医学・デザイン・リスク設計の観点から、網羅的に解説します。
目頭切開とは?基本構造と仕組み
目頭切開の定義
目頭切開とは、目頭部分に存在する蒙古ひだ(もうこひだ)と呼ばれる皮膚構造を切開・処理することで、
- 目の横幅を拡張する
- 目の内側の白目を露出させる
- 目と目の距離感を調整する
ことを目的とした外科的美容施術です。
蒙古ひだとは?
蒙古ひだは、アジア人に多く見られる目頭内側の皮膚の被さり構造で、以下の特徴があります。
- 目頭のピンク部分(涙丘)が隠れる
- 目と目の距離が広く見える
- 目が小さく見えやすい
- 二重ラインが内側で途切れやすい
この蒙古ひだを解除することで、目元の印象が大きく変化します。
目頭切開の目的
主な目的
- 目の横幅拡張(目を大きく見せる)
- 目元の立体感形成
- 目と目の距離バランス調整
- 二重ラインの連続性改善
- 幼さ・重さの除去
目頭切開は「目を大きくする手術」というより、目元の構造バランスを整えるデザイン施術に近い位置づけです。
目頭切開のメリット
① 目の横幅が広がり、目が大きく見える
目頭側の可動域が広がることで、視覚的に目のサイズが拡張されます。
縦幅ではなく横幅が出るため、自然な大きさの変化が生まれます。
② 離れ目の改善
目と目の距離が広く見える方にとって、バランス調整効果があります。
顔全体の黄金比に近づきやすくなります。
③ 二重整形との相性が良い
蒙古ひだが強いと、二重ラインが内側で途切れることがあります。
目頭切開を併用することで、二重ラインが内眼角まで自然につながる美しいライン形成が可能になります。
④ 洗練された印象になる
- 幼い印象
- 野暮ったい印象
- 重たい印象
これらが軽減され、シャープで洗練された印象に変化します。
⑤ 半永久的効果
切開施術のため、基本的に後戻りがなく、効果が安定します。
目頭切開のデメリット
① やりすぎると不自然になる
目頭切開最大のリスクは過剰切開です。
- 目頭が尖る
- 内眼角が鋭角になる
- 人工的な印象
- いわゆる「整形顔」
になるリスクがあります。
② 元に戻せない
切開施術のため、完全な原状回復は不可能です。
修正は可能ですが「元の構造に戻す」ことは医学的に困難です。
③ 傷跡リスク
体質や術式によっては、赤み、色素沈着、肥厚性瘢痕が残る可能性があります。
④ 顔バランス崩壊リスク
目だけを大きくすると、鼻、輪郭、眉、額とのバランスが崩れ、違和感が出るケースがあります。
⑤ 「思ったより変わらない」リスク
適応が弱い方の場合、変化が小さく「やらなくてもよかった」と感じるケースもあります。
目頭切開が向いている人
構造的適応
- 蒙古ひだが強い
- 目頭の涙丘がほぼ見えない
- 目と目の距離が広い
- 二重ラインが内側で消失する
- 目の横幅が短い
デザイン適応
- ナチュラル拡張希望
- 二重整形の完成度を高めたい
- 目元バランス改善目的
- 洗練系デザイン志向
目頭切開が向いていない人
- すでに蒙古ひだが弱い
- 涙丘が十分に露出している
- 目と目の距離が近い
- 切れ長すぎる目元
- 顔の中心寄り構造
この場合、目頭切開を行うと過剰デザインになりやすいです。
目頭切開の主な術式
Z法
自然で柔らかい仕上がりが特徴の方法。軽度の蒙古ひだの改善に適しています。
W法
目頭の開きを最大限に広げる方法で、しっかりとした効果を求める方におすすめです。
リドレープ法
ナチュラルな仕上がりと短いダウンタイムが特徴。人気の高い方法です。
三日月法
蒙古ヒダの部分を三日月状に切り取って縫合する方法で、自然さを求める方に最適です。
目頭切開の失敗例
- 切りすぎ
- 左右差
- 傷跡肥厚
- 目頭尖鋭化
- 人工的ライン
失敗の多くはデザイン設計ミスと適応判断ミスです。
修正手術の現実
目頭切開修正は高度技術です。
- 瘢痕組織処理
- 皮膚再配置
- 立体構造再構築
が必要で、完全修復は困難です。
後悔しないために
施術を受ける前に、以下の項目をしっかり確認することが大切です。
- 構造適応
- 顔全体バランス
- デザインゴール
- 医師のデザイン力
- 修正対応力
医師選びの重要性
目頭切開は技術だけではなく設計力が重要な施術です。
- 解剖学理解
- 顔面比率
- 美的バランス
- 修正対応経験
が医師選定基準となります。
まとめ
目頭切開は、「やるべき施術」「やらない方がいい施術」と単純に分けられるものではありません。
大切なのは、
- あなたの目元の構造
- お顔全体のバランス
- なりたい印象や雰囲気
- 将来も含めた安心感
これらをトータルで考えて選択することです。
目頭切開は、正しく診断され、丁寧にデザインされれば、 目元の印象を自然に整え、やさしく洗練された雰囲気をつくることができる施術でもあります。
一方で、無理に行う必要のない方や、他の施術の方が適しているケースも少なくありません。
だからこそ大切なのは、 「流行っているから」「目が大きくなるから」という理由ではなく、 “自分に本当に必要かどうか”を一緒に考えてくれる医師と出会うことです。
不安なこと、気になること、少しでも迷いがある場合は、 無理に決断せず、まずはカウンセリングでじっくり相談してみてください。
目元の整形は、人生の中でもとても大きな選択のひとつです。 だからこそ、安心できる環境で、納得のいくかたちで選んでほしいと思います。
このコラムが、あなたにとって後悔のない選択をするための 小さな判断材料になれば幸いです。
この記事の監修者
院長
篠﨑 智公
2014年、福岡大学医学部医学科卒業。形成外科・美容外科専門医。たるみ治療、豊胸をはじめ、幅広い美容施術を得意とし、患者一人ひとりに寄り添った丁寧なカウンセリングに定評がある。
