2026/01/13
美容施術
「これって失敗?」美容医療の施術後トラブルと正常な経過の見分け方
美容医療は、見た目の悩みを改善し、自信を持つための有効な選択肢です。一方で、「施術後にトラブルが起きた」「思っていた仕上がりと違う」「失敗したのではないかと不安になった」という声が少なくないのも事実です。
実際、「美容医療 施術後 トラブル」という検索ワードは年々増加しており、施術後に何らかの違和感や不安を抱く人が多いことが分かります。
本記事では、美容医療後に起こりやすいトラブルの種類や原因、正常な経過との違い、そして不安を感じたときの正しい対処法まで、医療的視点から分かりやすく解説します。
美容医療の「施術後トラブル」とは何を指すのか
施術後トラブルと聞くと、「大きな失敗」や「取り返しのつかない事故」を想像する方も多いかもしれません。しかし実際には、トラブル=すべてが失敗というわけではありません。
美容医療における施術後トラブルは、大きく分けて以下の3つに分類されます。
- 正常なダウンタイムの範囲内で起こる症状
- 一時的な副反応・個人差による反応
- 医療的な対応が必要なトラブル
この区別を正しく理解していないと、必要以上に不安になったり、逆に受診が遅れてしまうことがあります。
美容医療後に起こりやすい主なトラブル症状
腫れ・内出血が思ったより強い、長引く
腫れや内出血は多くの施術で起こり得る反応です。しかし、「想像以上に腫れた」「いつまで経っても引かない」と感じると、不安になる方も少なくありません。
多くの場合、体質や血管の走行、施術部位による差が原因であり、数日〜数週間で自然に改善します。ただし、急激に悪化する腫れや強い痛みを伴う場合は、早めの相談が必要です。
赤み・熱感・ヒリヒリ感が続く
レーザー治療やRF、HIFUなどのエネルギーデバイス施術後は、一時的な炎症反応として赤みや熱感が出ることがあります。
これは皮膚が刺激を受けたことによる反応で、多くは時間とともに落ち着きます。
一方で、数週間経っても赤みが改善しない場合や、水疱・強いかゆみを伴う場合は、別のトラブルが隠れている可能性もあります。
効果を感じない・期待していた変化が出ない
施術後トラブルとして非常に多いのが、「効果がない」「思ったほど変わらない」という不満です。
これは必ずしも施術の失敗ではなく、
・効果が出るまでに時間がかかる施術だった
・適応が合っていなかった
・1回で完結する施術ではなかった
といったケースが多く見られます。
特にたるみ治療や美肌治療は、完成まで数週間〜数か月かかることも珍しくありません。
仕上がりが不自然・左右差が気になる
ヒアルロン酸注入や埋没法などの施術後に、「不自然に見える」「左右差がある」と感じる方もいます。
施術直後は腫れやむくみの影響で左右差が強調されることがあり、完成形ではない状態で判断してしまうことが原因になる場合が多いです。
ただし、明らかな左右差が時間とともに改善しない場合は、調整や修正を検討する必要があります。
なぜ施術後トラブルは起こるのか?主な原因
ダウンタイムや経過への理解不足
最も多い原因は、施術後の経過について十分に理解できていないことです。
事前に説明を受けていても、実際に症状が出ると不安になり、「こんなはずじゃなかった」と感じてしまうケースは少なくありません。
施術と体質・肌質が合っていない
同じ施術でも、体質や肌質、年齢によって反応は大きく異なります。
「他の人は問題なかったのに、自分だけトラブルが出た」というケースも、決して珍しくありません。
期待値が高すぎた
SNSや症例写真を見て、理想の仕上がりを強くイメージしすぎてしまうと、現実とのギャップに不満を感じやすくなります。美容医療は魔法ではなく、限界や適応があります。
医師との認識のズレ
仕上がりのイメージやゴールを十分に共有できていないと、結果に対する満足度は下がりやすくなります。
これは技術的な失敗ではなく、コミュニケーションの問題であることも多いのです。
施術後トラブルと「失敗」の違い
施術後に何かしらの症状が出たからといって、すべてが失敗とは限りません。
失敗と判断されやすいケース
- 医学的に明らかな合併症が起きている
- 明らかに不適切な施術が行われた
- 修正が必要なレベルの結果になっている
経過観察で問題ないケース
- ダウンタイム中の一時的な症状
- 完成前の段階での違和感
- 個人差による反応
この見極めが重要になります。
施術後トラブルを感じたときの正しい対処法
自己判断で結論を出さない
インターネットやSNSの情報だけで「失敗だ」と決めつけるのは危険です。同じ症状でも原因は人によって異なります。
まずは施術を受けたクリニックに相談する
施術内容を最も把握しているのは、担当医です。
気になる症状があれば、早めに相談することが大切です。
セカンドオピニオンを検討する
説明に納得できない、不安が解消されない場合は、別の医師に意見を求めるのも一つの方法です。
特に修正や再施術を検討する際は、慎重な判断が必要です。
施術後トラブルを防ぐためにできること
施術前にリスクとダウンタイムを理解する
メリットだけでなく、起こり得るリスクや経過をきちんと理解することが、トラブル回避につながります。
「安さ」だけで選ばない
価格だけを重視したクリニック選びは、トラブルの原因になりやすい傾向があります。
施術後の指示を守る
アフターケアを怠ると、トラブルが起こりやすくなります。
施術後の注意事項は必ず守りましょう。
まとめ
美容医療の施術後にトラブルを感じることは、決して珍しいことではありません。
大切なのは、それが正常な経過なのか、医療的な対応が必要なのかを正しく判断することです。
不安を感じたときは、一人で悩まず、信頼できる医師に相談することが、後悔しない美容医療につながります。
この記事の監修者
院長
篠﨑 智公
2014年、福岡大学医学部医学科卒業。形成外科・美容外科専門医。たるみ治療、豊胸をはじめ、幅広い美容施術を得意とし、患者一人ひとりに寄り添った丁寧なカウンセリングに定評がある。