顔のむくみの原因と解消法|クリニックでできる最新治療まで徹底解説

朝起きたとき、顔がパンパンにむくんでいてメイクがうまくいかない…。そんな経験をしている方は少なくありません。
顔のむくみは一時的なものもあれば、生活習慣や体質、筋力低下、血流の滞りなど、複数の要因が絡み合って慢性化している場合もあります。

本コラムでは、顔のむくみの原因・セルフケア方法・日常習慣の改善・美容クリニックで受けられる最新治療まで、専門的にわかりやすく解説します。

顔のむくみとは?仕組みを簡単に解説

むくみ(浮腫)とは、皮下組織に余分な水分が溜まった状態を指します。
顔は血管やリンパが密集しているため、流れが滞るとすぐに腫れぼったく見えてしまいます。

特に以下の場所にむくみが出やすいのが特徴です。

  • まぶた
  • フェイスライン
  • 顔全体のもたつき

むくみは「太った?」と誤解されやすいですが、脂肪とは別の現象です。原因を知ることで、効率的に改善していくことができます。

顔がむくむ原因|日常生活から体質までさまざま

塩分・糖分の摂りすぎ

塩分が多いもの(外食・加工食品)を食べると、体は水分を溜め込んで調整しようとします。
また、糖分の摂りすぎもインスリンの働きで水分保持を招き、むくみやすい体質をつくります。

寝不足・睡眠の質の低下

睡眠中は血液やリンパの流れが整う時間です。
睡眠の質が悪いと体内の水分調整がうまくいかず、起床時のむくみにつながります。

冷えによる血流低下

冷えた体は血管が収縮し、老廃物や余分な水分が流れにくくなります。
女性は特に冷えやすいため、むくみが慢性化しやすい傾向があります。

筋力低下(表情筋・咀嚼筋)

顔の筋肉はポンプの役割を果たし、リンパの流れを助けています。
マスク生活で表情筋を使わなくなった人は、むくみやすくなりやすいといわれています。

アルコール・喫煙

アルコールは血管を拡張させ、炎症や水分保持を引き起こしやすくします。
喫煙は血流を悪化させ、むくみ+くすみの原因になります。

ホルモンバランスの乱れ

PMS、月経周期、更年期など、女性はホルモンの影響で一時的にむくみやすくなる時期があります。

自宅でできる顔のむくみ解消方法

ホットタオルで血流改善

電子レンジで温めたタオルを顔にのせて温めると、血流が改善しむくみがスッと引きやすくなります。

首~鎖骨に向かうリンパマッサージ

ポイントは「顔だけ触らない」こと。
顔のリンパは最終的に鎖骨の下へ流れ込むため、
首・鎖骨周り → 顎下 → 頬 → 目元の順で流すと効果的です。

塩分・糖分を控える

外食や惣菜が続いている人は、可能なら翌日だけでも控えて調整しましょう。
むくみは食生活がダイレクトに反映されます。

水をしっかり飲む

水分不足は逆にむくみの原因に。
常温の水をこまめに飲むことで、体内の巡りが良くなります。

軽い運動で全身の巡りを改善

ウォーキングやストレッチは、体の巡りを整えむくみにくい体質づくりに役立ちます。

むくみと脂肪太りの違い

よく「むくみなのか脂肪なのかわからない」という相談を受けます。
見分け方としては下記が目安になります。

むくみ

  • 朝が特にひどい
  • 押すと跡が残ることがある
  • 日によって変わる
  • 触ると柔らかい

脂肪

  • 常に同じ状態
  • 押しても跡が残らない
  • 触るとしっかり厚みがある

「顔が大きく見える=脂肪」ではないケースも多く、むくみが改善するだけでフェイスラインがすっきり見えることがあります。

美容クリニックでできるむくみ改善治療

セルフケアで改善しにくい慢性的なむくみは、クリニックの施術も選択肢になります。

エレクトロポレーション(美容成分導入)

微弱電流で美容成分を肌の深層へ届け、
乾燥によるむくみ・肌疲れを改善
ダウンタイムがなく、継続ケアに向いています。

ラジオ波(RF)リフトアップ

RFで深部を温め、血流改善、老廃物排出、表情筋の引き締めを同時に行うため、むくみ・たるみに効果的です。

ハイフ(HIFU)

筋膜層にアプローチするため、
むくみ+たるみの両方が気になる方に向いています。

脂肪溶解注射(BNLS・カベリンなど)

フェイスラインの脂肪が多い場合は、
脂肪を減らしつつむくみを改善できます。

ボトックス(エラ)

噛む筋肉が発達していることでフェイスラインが張り、むくみが強調されることがあります。
エラボトックスで筋肉を緩めると、スッキリした印象に。

顔のむくみを予防する生活習慣

  • 寝る3時間前までに食事を済ませる
  • アルコールを飲む日は水を多めに
  • お風呂はシャワーで済ませず湯船につかる
  • 枕の高さを調整し、首に負担をかけない
  • 咀嚼を意識し、表情筋を使う

毎日の小さな積み重ねが、むくみにくい顔づくりにつながります。

まとめ

顔のむくみは、生活習慣食事、冷え、筋力低下、ホルモンバランス、姿勢など多くの要因が関わっています。

セルフケアで改善しやすい一方、慢性化している人は美容医療との併用が効果的です。

「朝のむくみが気になる」「フェイスラインがすっきりしない」という方は、専門クリニックで相談してみると対策が明確になります。

篠﨑 智公

この記事の監修者

院長

篠﨑 智公

2014年、福岡大学医学部医学科卒業。形成外科・美容外科専門医。たるみ治療、豊胸をはじめ、幅広い美容施術を得意とし、患者一人ひとりに寄り添った丁寧なカウンセリングに定評がある。

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