2025/11/30
ボトックス
#ボトックス
ボトックスの効果はどれくらい続く?部位別の持続期間・メリット・注意点まで徹底解説【2025年最新版】
ボトックス(ボツリヌス毒素製剤)は、美容医療の中でも人気が最も高い施術のひとつです。「えらを細くする」「眉間のしわを改善する」「口角を上げる」「肩こり改善」など、見た目にも美容にも大きく関わる万能治療として広く使われています。
一方、初めて施術を検討している人の多くは、
「どれくらい効果が続く?」
「短期間で元に戻らない?」
「失敗例は?」
など、不安や疑問を持つのも事実。
この記事では、ボトックスの 効果・メリット・持続期間・種類の違い・部位別の特徴・副作用・失敗しない選び方 を、医療的根拠に基づき分かりやすくまとめます。
ボトックスとは?仕組みを簡単に説明
ボトックスは「ボツリヌス毒素」という成分を使い、筋肉の動きを一時的に弱めることで表情じわを改善したり、筋肉の張り(えら・肩・ふくらはぎ)を細くする施術です。
ボトックスの働き
- 神経から筋肉への「動け」という指令を弱める
- 筋肉が必要以上に動かなくなる
- 表情じわが寄りにくくなる
- 過剰な筋肉のハリが改善し、輪郭がシャープに
毒性は除去されており、安全性は確立されています。
どんな効果がある?部位別の目的と変化
表情じわ(眉間・額・目尻)
- しわを寄せるクセを抑える
- 「怒って見える」「老けて見える」印象を改善
- 深いしわの予防にも最適
えらボトックス(咬筋縮小)
- エラ張りの原因である咬筋を弱める
- 2〜4週間かけて徐々にフェイスラインが細くなる
- 韓国で特に人気の「小顔治療」の中心
ガミースマイル
- 笑った時に歯ぐきが見えすぎる問題を改善
口角・アゴの梅干ししわ
- 口角が自然と上がりやすくなる
- アゴの凹凸(梅干しじわ)を滑らかに
肩こりボトックス
- 肩の張り・巻き肩改善
- 菱形筋・僧帽筋の過緊張を緩め、美肩ラインへ
多汗症(ワキ汗)
- 交感神経を抑えて汗腺の働きを弱める
- 4〜9ヶ月ほど制汗効果が続く
効果はいつから出る?持続期間は?
ボトックスは「打った瞬間」には効きません。
筋肉の働きを徐々に弱めるため、段階的に効果が現れます。
効果が出るまで
- 表情じわ:2〜5日で実感、1〜2週間で完成
- えらボトックス:2〜4週間で変化、2ヶ月でピーク
- 多汗症:3〜7日で制汗効果
持続期間(部位別)
| 部位 | 効果持続期間 |
|---|---|
| 額・眉間・目尻 | 約3〜4ヶ月 |
| えら(咬筋) | 約4〜6ヶ月(長い人で8ヶ月) |
| 肩ボトックス | 約4〜6ヶ月 |
| ガミースマイル | 約3〜4ヶ月 |
| 口角・アゴ | 約3〜4ヶ月 |
| 多汗症(ワキ) | 約4〜9ヶ月 |
ポイント:筋肉が大きい場所ほど効果が長い
→ えら・肩は長持ちしやすい。
使われるボトックスの種類と違い
日本のクリニックでは主に3種類が使われます。
① アラガン社ボトックス(ボトックスビスタ)
- 厚労省承認
- 持続が長い
- 仕上がりが自然
- 価格は高め(品質が最も安定)
② 韓国製ボツラックス(Letybo を含む)
- コスパが良い
- 効果はアラガンよりやや短い傾向(ただし個人差あり)
- 初めての人や表情じわ向け
③ ゼオミン(ドイツ製)
- 不純物が少ないタイプ
- 抗体ができにくく効果が落ちにくい
- 顔の繊細な部位に向く
効果の出方は医師の打ち方・部位によって大きく変わるため、ブランドだけで判断はできませんが、安全性を最重視するならアラガン、コスパ重視なら韓国製が使われます。
ボトックスが効かない・弱い理由は?
SNSでもよく見る悩みですが、原因は多くが以下のいずれかです。
- もともと筋肉が強い(えらが特に多い)
- 用量が不足している
- 注入位置が不適切
- 効果待ちの期間が短い
- 製剤選びが合っていない
- 稀に抗体ができている
初心者が「弱いかも?」と思いやすいのは えらボトックス。
筋肉が大きく、萎縮に時間がかかるため、2〜4週間は様子を見る必要があります。
副作用は?表情が不自然になる原因
ボトックスは適切に打つ限り非常に安全ですが、以下の副作用が出る人もいます。
よくある反応
- 内出血(数日〜1週間)
- 打った部位の軽い痛み
- むくみ
失敗例(原因は技術)
- 額が動かない・重い
- 目元がつり上がる
- 口角が下がる
- 笑顔がこわばる
- 眉が下がる「三角眉」
これらは 打つ量・打つ位置の誤りが主な原因。
経験が浅い医師でも起こりやすいため、クリニック選びが非常に重要です。
繰り返すとどうなる?小顔は維持できる?
ボトックスは 繰り返すほど持続期間が伸びやすい施術です。
特にえらボトックスでは
- 咬筋が萎縮 → 元に戻りにくくなる
- 徐々に必要量が減る
- 効果が長持ちしやすくなる
というメリットがあります。
多くの人は 4〜6ヶ月ごとのメンテナンスで自然な小顔をキープしています。
当院の料金(製剤別)
| 1部位 | 50単位(エラ、脇、脚など広い部位) | |
| アラガン社製ボトックスビスタ | ¥11,000- | ¥49,000- |
| 韓国製ボツリヌストキシン | ¥5,000- | ¥23,000- |
製剤によって効果の出方が違うため、安さだけで選ばず部位との相性で選ぶのがおすすめです。
どれを選ぶべき?失敗しないポイント
表情じわ → アラガンがおすすめ
副作用を避け、自然な仕上がりに重要なのは「粒子の均一性」。
細かい調整がしやすいアラガン製が最も安定。
小顔・肩こり → 韓国製でも十分効果
筋肉量が多い部位はコスパ重視でも問題なし。
ただし、初回はアラガンで筋肉の反応を確認しても良い。
技術力のある医師を選ぶ
・症例数
・ビフォーアフター
・デザインの好み
を見ることが最重要。
まとめ
ボトックスは
- 表情じわの改善
- 小顔形成
- 肩こり・多汗症治療
などさまざまな悩みに対応でき、 ダウンタイムがほとんどない のが最大の魅力です。
効果は 3〜6ヶ月 と一時的ですが、継続することで仕上がりはどんどん良くなり、自然で若々しい印象を維持できます。
適切な製剤選びと技術力のある医師の施術であれば、ボトックスは非常に満足度の高い治療です。
この記事の監修者
院長
篠﨑 智公
2014年、福岡大学医学部医学科卒業。形成外科・美容外科専門医。たるみ治療、豊胸をはじめ、幅広い美容施術を得意とし、患者一人ひとりに寄り添った丁寧なカウンセリングに定評がある。