【ヒアルロン酸注入】失敗・リスクを徹底解説|安全に受けるためのポイント

ヒアルロン酸注入は、シワやくぼみの改善、フェイスラインの補正などを目的に、多くの方が受けている人気の美容施術です。メスを使わず、施術直後から変化を感じやすい点が魅力ですが、「安全そう」と思われがちな施術にも、実は注意すべきリスクが存在します。
この記事では、ヒアルロン酸注入で起こりうる失敗やリスク、そして後悔しないためのポイントを詳しく解説します。

ヒアルロン酸注入の主なリスク・副作用

内出血・腫れ・赤み

注入時に細い血管を傷つけることで、内出血や腫れが起こることがあります。とくに皮膚の薄い部位(目の下、唇まわりなど)は目立ちやすい傾向にあります。
これらは多くの場合、数日〜1週間ほどで自然に消失しますが、体質や注入部位によってはもう少し長引くこともあります。

左右差や仕上がりの不自然さ

注入量や位置のわずかな違いにより、左右でバランスが崩れる場合があります。また、過剰注入によって膨らみすぎたり、浅い層に入ったことで凹凸が出るなど、「思っていた仕上がりと違う」と感じるケースも見られます。

しこり・凹凸・硬さ

ヒアルロン酸の種類や注入層が適切でない場合、皮膚の下にしこりのような塊を感じることがあります。特に硬めの製剤を浅い層に入れたときに起こりやすく、時間とともに吸収されることもありますが、必要に応じて溶解注射で調整することも可能です。

アレルギー・感染

ごくまれに、ヒアルロン酸や麻酔成分へのアレルギー反応が出ることがあります。また、注入部位から細菌が侵入して感染を起こすと、赤みや腫れ、痛み、熱感が出る場合もあります。
感染が疑われる場合は早期に医師の診察を受け、抗生剤やヒアルロニダーゼ(溶解剤)で対応します。

血管塞栓・皮膚壊死・失明

最も注意が必要なのが、血管内にヒアルロン酸が誤って注入されることで起こる「血管塞栓」です。血流が遮断されると、皮膚壊死や視覚障害などの重大な合併症を引き起こす可能性があります。
鼻や額、目の周囲などは特に血管が密集しているため、施術には熟練した技術が求められます。

失敗と感じやすいケース

仕上がりのイメージが違う

「自然にしたかったのに不自然になった」「想像よりボリュームが出すぎた」など、カウンセリング時のイメージ共有が不足していると、仕上がりに不満が残りやすくなります。

効果の持続期間が短い

ヒアルロン酸は体内で分解されていくため、半永久的に持続するわけではありません。種類や注入部位にもよりますが、効果の目安は6〜18ヶ月ほど。早く吸収されると「失敗」と感じてしまうこともあります。

注入後の違和感

「硬い感じが残る」「引きつるような感覚がある」など、違和感が長引く場合もあります。多くは数週間で落ち着きますが、気になる場合は早めに再診を受けることが大切です。

リスクを最小限にするためのポイント

経験豊富な医師を選ぶ

ヒアルロン酸注入は、医師の経験値によって仕上がりと安全性が大きく変わります。顔の血管構造を熟知し、丁寧に施術してくれる医師を選びましょう。症例写真の多さや、カウンセリングでの説明の丁寧さも判断基準になります。

製剤選びと注入技術

ヒアルロン酸には硬さ・持続性・適した部位が異なる複数の種類があります。たとえば、鼻や顎のように形をしっかり出したい部位には硬めの製剤、目の下やほうれい線にはやわらかいタイプが適しています。
また、血管塞栓リスクを下げるために「鈍針カニューレ」を使用するクリニックもあります。

カウンセリングでリスク説明を受ける

リスクや副作用の説明をしっかり行うクリニックを選びましょう。施術方法、注入量、デザイン、溶解対応の有無など、事前に不安点を解消しておくことが大切です。

術後の自己管理

施術後24時間は、強い圧迫・マッサージ・サウナ・飲酒など血行を促進する行為は控えましょう。内出血や腫れの悪化を防ぐことができます。
また、注入直後に「強い痛み」「白っぽい皮膚変化」「視界の異常」を感じた場合は、すぐに施術クリニックに連絡してください。

万が一トラブルが起きたら

ヒアルロン酸注入後のトラブルは、早期対応が鍵です。
血流障害が起きた場合には、ヒアルロン酸を分解する「ヒアルロニダーゼ」という薬剤で塞栓を溶かす処置が必要となる場合があります。時間が経つほど組織ダメージが進行するため、異変を感じたら迷わず医師に相談を。

後悔しないためのまとめ

ヒアルロン酸注入は、リスクを理解したうえで受けることで、非常に満足度の高い施術となります。
重要なのは、「手軽にできるから安全」と思い込まないこと。
信頼できる医師に相談し、納得してから施術を受けることが、失敗を防ぐ最大のポイントです。

  • 経験豊富な医師を選ぶ
  • 製剤の特徴と適応部位を理解する
  • カウンセリングでリスクも含めて確認する
  • 術後は自己管理を徹底する

これらを意識すれば、ヒアルロン酸注入は「美しく自然な仕上がり」を叶える心強い味方になります。

篠﨑 智公

この記事の監修者

院長

篠﨑 智公

2014年、福岡大学医学部医学科卒業。形成外科・美容外科専門医。たるみ治療、豊胸をはじめ、幅広い美容施術を得意とし、患者一人ひとりに寄り添った丁寧なカウンセリングに定評がある。

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