2025/10/28
たるみ治療
#たるみ取り
#サーマクール
サーマクールの効果と特徴|HIFUとの違いも徹底解説
「HIFUとサーマクール、どっちがいいの?」
最近、たるみ治療を検討する方の間でよく聞かれる質問です。どちらも“たるみ改善・引き締め”を目的とした人気の美容医療ですが、実は仕組みも効果も大きく異なります。
この記事では、サーマクールの効果・特徴・持続期間・費用相場をわかりやすく解説します。
サーマクールとは?
サーマクールは、高周波(RF:ラジオ波)エネルギーを使って肌の真皮層を加熱し、コラーゲンを再生させるたるみ治療機器です。
肌の土台である真皮層を65〜70℃前後に温め、熱ダメージを与えることで、体内の修復反応を引き出します。その結果、コラーゲンの再構築(ネオコラーゲン生成)が進み、時間の経過とともに肌が引き締まっていくのが特徴です。
皮膚を切らずにリフトアップ効果が得られるため、「切らないフェイスリフト」として多くの美容クリニックで採用されています。
サーマクールの主な効果
サーマクールで期待できる代表的な効果は次の通りです。
- フェイスラインのたるみ改善
- 頬・口元のもたつき引き締め
- 二重あご・マリオネットラインの緩和
- 肌全体のハリ・弾力アップ
- 毛穴の引き締め
- 小じわ・キメの改善
施術直後から「引き締まった感覚」を実感する方が多いですが、真の効果は施術後2〜3か月かけて少しずつ現れます。
これは、コラーゲンが再生されていくスピードに合わせて肌が変化していくためです。
サーマクールとHIFUの違い
「HIFU(ハイフ)」は、超音波エネルギーを筋膜層(SMAS層)まで到達させる施術で、より深い層にアプローチします。
一方サーマクールは、真皮層や脂肪層上部など“中層のたるみ”に強いのが特徴です。
| サーマクール | HIFU | |
|---|---|---|
| エネルギー | 高周波(RF) | 超音波(HIFU) |
| 作用層 | 真皮層〜脂肪層上部 | SMAS筋膜層 |
| 効果 | 肌のハリ・弾力・引き締め | フェイスライン・リフトアップ |
| 痛み | 弱〜中程度(熱感) | やや強め(チクチク感) |
| 効果発現 | 1〜3か月後 | 即時〜1か月後 |
| 向いている人 | 肌全体のハリやキメを整えたい | フェイスラインをしっかり上げたい |
つまり、肌の表面からハリを整えたい人にはサーマクール、輪郭をリフトしたい人にはHIFUが向いています。
最近は両方を組み合わせる「ハイフ+サーマクール」も人気です。
サーマクールの持続期間とおすすめ頻度
サーマクールの効果持続期間は、約6か月〜1年程度といわれています。
肌内部のコラーゲン生成が続くため、1回の施術でも長く効果を実感できるのがメリットです。
たるみが進行している方や、効果をキープしたい方は、半年〜1年ごとの定期施術が推奨されます。
また、継続的に受けることで肌の“ベース年齢”が若返るような感覚を得られる方も多く、40代以降のエイジングケアとして定番となっています。
痛みやダウンタイムは?
サーマクールは、表面麻酔なしでも耐えられる程度の痛みです。
照射中は一瞬「熱い」「ピリッ」と感じることがありますが、最新機種では冷却機能が強化され、痛みをかなり軽減できます。
施術後のダウンタイムはほぼなく、赤みが出ても数時間〜1日以内に落ち着くケースがほとんど。メイクも当日から可能です。
費用相場(都内クリニックの実勢価格)
サーマクールはショット数や機種によって料金が異なります。
都内クリニックの平均相場は以下の通りです。
| 部位・プラン | 当院の料金 | 相場 |
|---|---|---|
| 頬+あご下(600ショット) | ¥270,000 | ¥180,000-480,000 |
| 目元専用(サーマクールアイ) | ¥160,000- | ¥80,000-280,000 |
HIFUよりも初期費用はやや高いものの、持続力と肌質改善効果を重視する方にはコスパの良い選択といえます。
こんな人におすすめ
- フェイスラインのもたつきが気になる
- HIFUでリフトアップしたけれど、肌のハリもほしい
- ダウンタイムなしで若々しさを取り戻したい
- 目元や口元の小じわを改善したい
サーマクールは「肌質とたるみ、両方にアプローチできる治療」です。
単なる引き上げではなく、肌の質感そのものを改善したい方にぴったりです。
まとめ
サーマクールは、高周波エネルギーによって肌の内側からコラーゲンを再生させるたるみ治療です。
HIFUに比べて肌のハリ改善やキメの整えに優れ、痛み・ダウンタイムが少ないのが特徴。
都内では1回20万円前後が主流で、半年〜1年おきの継続で理想的なフェイスラインをキープできます。
たるみ治療で迷ったときは、まず肌質重視ならサーマクール、輪郭重視ならHIFUを目安に選ぶと良いでしょう。
この記事の監修者
院長
篠﨑 智公
2008年、東京医科大学卒業。大手総合病院の皮膚科勤務を経て、美容皮膚科医としてのキャリアをスタート。シミ・しわ・毛穴治療や医療脱毛をはじめ、幅広い美容施術を得意とし、患者一人ひとりに寄り添った丁寧なカウンセリングに定評がある。「美しさは自信につながる」を信条に、日々の診療に従事している。