2025/10/30
美容皮膚科
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アドバテックスレーザーは本当に効果ある?毛穴・赤み・小じわ改善の理由と根拠
毛穴や赤み、小じわに悩む人の間で話題になっているアドバテックスレーザー。従来のピコレーザーやトーニングとはどう違うのか、気になる方も多いはずです。
今回は、美容クリニックで導入が進むアドバテックスレーザーの効果と、その根拠について、わかりやすく解説します。
アドバテックスレーザーとは?
アドバテックスレーザー(ADVATx)は、アメリカ発の最新美容レーザー機器で、2種類の波長(589nmと1319nm)を組み合わせて照射できるのが特徴です。
589nm(黄色光)
血管や赤みに作用
1319nm(近赤外線)
皮脂腺や真皮層にアプローチ
つまり、表面の炎症や赤みと、内側の皮脂・ハリ低下の両方に同時アプローチできる点が、他のレーザーとの大きな違いです。
赤ら顔・ニキビ跡・毛穴・小じわといった複合的な肌悩みを、ひとつの機械でトータル改善できるのが人気の理由です。
毛穴に効果がある理由
毛穴悩みは、「皮脂の過剰分泌」と「コラーゲン低下」によって起こります。
アドバテックスレーザーは、1319nm波長によって皮脂腺の活動を穏やかにし、皮脂詰まりや開き毛穴を根本から改善します。
さらに、真皮層をじんわりと加熱してコラーゲン生成を促進。
時間をかけて毛穴の引き締まり感や肌のなめらかさを実感できます。
従来の“表面を削る”ような毛穴治療とは異なり、アドバテックスは「肌の中から整える」タイプのレーザー。刺激が少ないのに、じっくり質感が変わると評判です。
赤みやニキビ跡の改善に強い理由
アドバテックスの代名詞ともいえるのが、赤み改善です。
589nmの黄色光が毛細血管や炎症性の赤みに反応し、血管を収縮させることで赤みを抑えます。
このため、以下のような症状に効果的です。
- ニキビ・ニキビ跡の赤み
- 酒さ(しゅさ)や慢性的な赤ら顔
- レーザー後・ダーマペン後の炎症残り
さらに、炎症を鎮める作用もあるため、“肌荒れしやすい敏感肌”の方でも施術しやすいのがメリット。
他の血管レーザーよりも痛みや赤みのリスクが少なく、「翌日からメイクOK」という即効性も人気を集めています。
小じわ・ハリ改善にもアプローチ
「アドバテックス=赤み治療」という印象を持つ方も多いですが、実はエイジングケアにも優れています。
1319nm波長によって真皮層の線維芽細胞を刺激し、コラーゲンやエラスチンの生成を促します。
その結果、といった“なんとなく老けて見える”悩みに、自然な若返り効果をもたらします。
- 目尻や口元の浅い小じわ
- 頬のハリ不足
- 肌全体のつや・弾力低下
肌表面を削らないため、リスクが少なく継続的に行えるのも大きな魅力です。
ダウンタイム
アドバテックスレーザーはノーダウンタイム治療として知られています。
施術直後は軽い赤みが出る場合もありますが、数時間〜翌日には落ち着くケースがほとんどです。
- メイク:翌日から可能(多くは当日もOK)
- 入浴・洗顔:当日夜から可能
- 腫れ・かさぶた:ほぼなし
敏感肌の方でも受けやすく、ダーマペンやピーリングの合間のメンテナンス施術としても人気です。
他レーザーとの違い
| アドバテックスレーザー | ピコトーニング | フォトフェイシャル | |
|---|---|---|---|
| 主な波長 | 589nm+1319nm | 755nm | IPL(光治療) |
| 特徴 | 赤み・皮脂・毛穴を同時改善 | メラニン・シミ向け | トーンアップ・くすみ |
| ダウンタイム | ほぼなし | 軽い赤みあり | ほぼなし |
| 痛み | 少なめ | 弾くような刺激 | やや熱感あり |
従来のピコレーザーやIPLが“美白・シミ”寄りの治療であるのに対し、
アドバテックスは“炎症・血管・皮脂”といった肌の根本改善に強い治療です。
効果を高めるためのポイント
定期的な施術がカギ
1回でもトーンアップ効果はありますが、毛穴・赤みの根本改善には3〜5回の継続施術が理想。
肌の再生サイクルに合わせて2〜4週間ごとに受けるのがおすすめです。
他施術との組み合わせ
- 毛穴ケア:ハイドラフェイシャル+アドバテックス
- 赤み鎮静:ダーマペン後の炎症抑制として
- エイジングケア:リジュランやプロファイロとの併用
肌状態に合わせたコンビネーションで、より高い美肌効果が期待できます。
まとめ
アドバテックスレーザーは、「痛みが少なく、でもしっかり効果を感じたい」という方にぴったりの新世代治療。
血管・皮脂・コラーゲンの3方向からアプローチすることで、毛穴・赤み・小じわといった複合的な肌悩みをトータル改善します。
ダウンタイムを避けたい忙しい人や、これまでレーザーが合わなかった敏感肌の人にもおすすめ。
肌を“整える力”を高めながら、自然で健康的な美肌を目指すことができます。
この記事の監修者
院長
篠﨑 智公
2008年、東京医科大学卒業。大手総合病院の皮膚科勤務を経て、美容皮膚科医としてのキャリアをスタート。シミ・しわ・毛穴治療や医療脱毛をはじめ、幅広い美容施術を得意とし、患者一人ひとりに寄り添った丁寧なカウンセリングに定評がある。「美しさは自信につながる」を信条に、日々の診療に従事している。